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2008/12/15

ハチワンダイバー

Img127 柴田ヨクサル 著。週刊ヤングジャンプにて2006年連載開始。単行本9巻まで以下続刊。

 将棋だけにすべてを注いで生きてきた青年、菅田健太郎。彼には将棋しか能がなく、奨励会員からのプロ入り絶たれた今も、違法に金銭を賭ける真剣師として漫然と将棋を指し続けていた。一般人と比べれば圧倒的な棋力を持つ菅田だったが、アキバの受け師と呼ばれる若い女性の真剣師に完敗。将棋だけに生き、将棋だけをプライドとする菅田は、この耐え難いこの結果に、久しぶりに将棋熱を再発させる。そのためにまず将棋雑誌やゴミに埋もれた部屋を片づけようと、適当に部屋の清掃サービスを頼むと、やってきたのはなんとメイド。しかもその女性は、昨日菅田が敗けた、アキバの受け師がコスプレした姿だった。予想もしていなかった再開に、菅田は再び勝負を挑み――そして再び、完敗する。だがこの勝負をきっかけに、菅田は真剣師達の世界に深くかかわっていくことになるのだった。

 新感覚将棋マンガ。そう表現する理由は、テンション、勢い、表現が既存の将棋物(頭脳ゲーム物)とかけ離れているから。大ゴマと大フォントを使いまくり、静寂と興奮を暑苦しく描き分けるその作風は、将棋マンガというより格闘技マンガを読んでいるような気分です。また主人公、菅田の人間像は社会人としてはダメ人間一歩手前ながらも勝負師としては好感が持て、「将棋に負けたときの悔しさは、世の中のすべての感情に勝る」に代表されるセリフは、ある種の悲哀をも感じさせます。1、2巻の強烈すぎる話の勢いに隠れがちですが、特に主人公の魅力があるとおもいます。

 9巻まで出ていますが、未だ敵勢力の具体的な目的、受け師さんが敵勢力を潰したがる理由、など謎が大量に残っている状態。今後どうなっていくのかわかりませんが、楽しみに読み続けたいと思います。

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