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2008/12/29

時をかける少女

Img114 原作 筒井康隆、漫画 琴音らんまる。月刊少年エースにて2006年短期集中連載、全1巻。同名の小説ではなく、アニメ映画版のコミカライズ。

 主人公、紺野真琴は、気ままに青春を謳歌する女子高生。幼なじみの津田功介や、転校生の間宮千昭らと一緒に、野球ごっこをするのが日々の楽しみ。だがそんな夏のある日、自転車のブレーキが乗っている最中に壊れ、真琴は電車に轢かれてしまう。……と思った瞬間、真琴はブレーキが壊れる直前に戻っていた。線路に飛び込んだ感触も生々しく残る中、叔母の芳山和子にそのことを話すと、それはタイムリープだと教えられる。半信半疑の真琴だったが、タイムリープを自在に操れるようになったことで、真琴とそしてその周囲は劇的に変化していく。

 まず最初に、私はアニメ映画版の信者と言って差し支えないほどのファンです。もちろん筒井康隆の初代小説版ときかけがあってこそのものではありますが、それでもアニメ版が大好きなことには変わりありません。ちなみに2006年公開のアニメ映画版は、筒井康隆の小説版の、現代風にあわせた再構築版、という感じです。そしてこの作品は、アニメ映画版のコミカライズ作品であり、今改めて読んでみたら、けっこうよく漫画に落とせてるなー、という感じでした。細部が違うのは当たり前ですが、ポイントになる部分はしっかり押さえてあると思います。

 内容的には映画も漫画も同じで、前半コメディ、後半シリアスの青春劇。タイムリープという能力を手に入れたことで得たものと、失ったもの。ラストの真琴の決意は、哀しくて、だけどすがすがしい結末を感じさせるでしょう。漫画版は、なにはともあれ映画版を観てから読むのがオススメです。え、漫画版をレビューしてるフリをして映画版を褒めてるだけ? そうですがなにか?

 作者の琴音らんまるは、現在「夜は短し歩けよ乙女」(原作 森見登美彦)というコミカライズ作品を連載しているようですが、原作の知らないコミカライズ作品は手を出しづらいという理由で、読んでませんでした。ときかけのコミカライズはよく描けていると思いますし、絵は特徴が無いといえば無いですが、今風の絵として十分描けていると思いますので、ここらでオリジナルな話を読んでみたいなー、と思ってはいます。

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