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2008/12/11

ツクモツキ

Img124 髙枝景水 著。週刊少年サンデー今週号(2009年2+3合併号)掲載読み切り。

 霊峰富士が噴火し、その灰を浴びた八百万の神が、人の眼に見えるようになった近未来。灰を浴びつつけた神はいずれ心を失い、付喪と呼ばれる怪物となってしまうのだが、霊能力を持った人間と契約することで、その運命から逃れられる。しかし契約した人と神はオカルト防衛省(ODA)に所属しなければならず、契約は一人一神しかしてはならず、かつ契約者は付喪を見つけたら即刻退治しなければならない、という法律があった。

 自称流しの三味線ロッカー、卯月ハジメと十徳ナイフの神「十徳」がとある駅前で路上ライブをしていると、付喪となってしまった髪の毛の神が現れ暴れ出す。付喪はその場にやってきたODA所属のタカチホとその契約神サクヤによって退治、捕獲されるが、ハジメと十徳が契約していることがサクヤにばれてしまい、二人は連行されてしまう。だが取調中に、カグツチの炉にて焼却中だった髪の毛の神が、炉の炎の力を借りて復活、強大化して再び暴れ出す。果たしてハジメと十徳は、そして元仲間が暴れて人や街を傷つけるのをもう見たくないがため、人間に協力しているサクヤはどうするのか――。

 妖怪(神様だけど)バトルマンガ。十分面白いのですが、非常に惜しいマンガだと思いました。話の収束地点が「サクヤの笑顔を見る」で、そのための演出手段が「付喪となり心を失ってしまった神の心を取り戻し、元に戻す」であるというのはとてもいいと思うのですが、それならば「付喪となった神は退治する以外に道はない」ってタカチホがサクヤに言うシーンを中盤に入れるとか、もうすこし準備というか伏線を張るべきだったのではないでしょうか。そうすればラストのサクヤの説明的セリフを減らすことができ、さらに良くなったのではないかと思います。あと序盤の十徳のセリフ「髪の毛の神が付喪になったやつだ」は、「なっちゃった」と受動的表現にすべきだと思いました。重箱の隅と言われればその通りかもしれませんが、たかだか50P、重要なセリフは完璧に考証してほしいと思います。

 とまぁ不満点を挙げてみましたが、これ、正直このまま連載化できるレベルの作品だとおもいます。同じコンビバトルマンガだし、ハイド&クローサー枠にぜひそのまま入れてください。

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