« ハニカム | トップページ | 渺々 »

2009/01/28

フロンティア

Img183 石渡洋司 著。チャンピオンレッドにて2002年~04年にかけて連載、全3巻完結。

 北からの潜入工作員として、この国にやってきた男がいた。暗殺術、黒の技法を操る彼に与えられた名は、目黒勇一。その役目はこの地で日本人として生活し、有事の日には敵を内部から攪乱、存命中にその日が来なければ、日本人として死ぬこと、であった。――そして15年後、同じく潜入工作員であった妻の葬儀を終えた日、フクロウのコードネームで呼ばれる上官が目黒の前に現れる。ついに有事の日が来たかと身構える目黒に対し、フクロウは二人の若い男女の写真を見せ、15年目にして初の命令を与える。内容はこの男女の殺害。理由は逃亡罪。そう、目黒が15年間待ち続けた初めての仕事は、同胞殺しであった。

 この作品はフィクションであり、実在の人物、地名、団体とは一切まったく関係ありませんよ? かなりヤバい設定のバトルアクション。北の工作員、日本のエージェント、そして米軍の特殊部隊までもが参戦し、旧ソ連の遺物を奪い合います。いやだからフィクションですってば。画はかなり人を選ぶ感じでしたが、設定ややってることがとにかく強烈で、キャラの動作やセリフにもすごみがあり、面白かったです。主人公の目黒がオッサンなんだけど、かっこいいんですよね。

 そしてこの作品の掲載誌はチャンピオンレッドなわけですが、現在のチャンピオンレッドには絶対載らないような作品ですね。創刊号から載っているので、当初は雑誌の方向性を模索していたということなのでしょう。その後固まってきた雑誌の方向性に合わないから打ち切られた、というわけでは無いと思うのですが、連載当初の構想から引き延ばすこともなく終わった、という感じでしたね。無駄にだらだら続かなくて良かったと思うことにしましょう。

 作者はヤングチャンピオンで昨年末に完結した「デンドロバテス」という作品の、原作をやっていたとのこと。確かに人を選ぶ画だったので作画は他の人に任せるのが正解なのかもしれませんが、できれば次は本人作画での新作を読みたいなー、と思います。

|

« ハニカム | トップページ | 渺々 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ハニカム | トップページ | 渺々 »