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2009/01/20

風の谷のナウシカ

Img173 宮崎駿 著。アニメージュにて1982年~1994年にかけて連載、単行本全7巻完結。

 千年前に起こった火の七日間という名で知られる最終戦争により、人口は激減。地表のほとんどは汚染され、有毒な障気と獰猛な蟲が支配する腐海と呼ばれる森が誕生、拡大の一途をたどっていた。そんな腐海のほとりに位置する風の谷の姫であり、男顔負けの勇気と行動力を持つナウシカは、ある一つの新事実を発見していた。それは、腐海の植物が発生させる障気は毒に汚染された大地のせいであり、汚染されていない土壌で育てられた腐海の植物は障気を発生しない、というものであった。しかしその頃、このような時代になったにも関わらず人は未だ勢力争いやめることはなく、トルメキア王国は土鬼諸侯国へ侵攻、風の谷を含む辺境諸国にも召集令が下り、ナウシカは腐海の毒に侵された父に代わり、出兵することとなった。

 様々な意味での超有名作品。戦争の末に文明の崩壊した未来に誕生した腐海の意味と、それに関わる人々のお話。そういった設定や、これまた有名な王蟲や巨神兵等、見た目のインパクトがすごい作品ではありますが、千年前の人々と現在の人々の思惑が入り交じるラストは、そういった派手さには囚われない深く重い読後感があります。面白い作品であると同時に、非常に深い作品であると言えるでしょう。

 テレビ等で劇場版は観たことがある、という人には、おそらく相当印象が変わるであろう漫画版をぜひ読んでみてもらいたいです。古い作品ですが単行本は今でもネット通販等で簡単に購入でき、値段もほとんど上がっていません(例えば1巻は私が所持しているのは340円ですが、現在は380円)。復刻版全盛のこの時代にこれって、ちょっとすごいと思います。

 宮崎駿といえばジブリなわけですが、ポニョの次もまた劇場版アニメをやるらしいですし、漫画作品を発表することはさすがにもう無いんでしょうね。そういう意味ではちょっと残念です。

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