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2009/01/03

孤独のグルメ

Img154 原作 久住昌之、作画 谷口ジロー。月刊PANJAにて1994年~1996年にかけて連載、単行本全1巻完結。写真は文庫版全1巻。2008年にSPA!に掲載された読み切りを加えた、新装版全1巻が現在発売中。

 個人でヴェネツィアングラス等の雑貨輸入商を営む井之頭五郎は、食べるという行為をある意味神聖視していた。物を食べている時というのは、誰にも邪魔されず、独りで、静かで、豊かで、そして何よりも自由な時間なのだ。高級料理店よりも、どちらかと言えば大衆食堂のような店を好む井之頭五郎の、孤独で、だけど味わい深いグルメストーリー。

 グルメマンガではありますが、グルメな料理をつくったり紹介したりするのではなく、外食が多い主人公の日々の食事をピックアップする、という感じの作品です。豚肉いためや回転寿司にはじまり、時にはコンビニで買った惣菜やおでんといった物も扱われます。そしてこの作品のポイントは、井之頭五郎の食事への想いに尽きます。素敵なまでに食べるという行為に対して真摯に向き合うその姿勢は、読んでいてとても気持ちが良いです。これはうまいとか、懐かしい味だとか、これはちょっと失敗したなとか、こればっかだとあきるなぁとか、笑える作品でも感動する作品でも泣ける作品でもないんですが、心にじわりと残るとても良い作品です。決めゼリフは「豚がかぶってしまった」(違

 前にも書きましたが、この作品は「金魚屋古書店」というマンガで紹介されていて、私はそれを読んで知ったクチです。10年以上前の作品ですが、ネット上ではけっこう有名みたいですね。この原作作画コンビでの次作「散歩もの」もつまらなくはないのですが、やはりこの井之頭五郎というキャラクターが存在する孤独のグルメの方が良いです。またそのうちネタを貯めて、短期連載とかしてくれないかなー、と気長に期待しています。

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