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2009/02/16

恋風

Img208 吉田基已 著。イブニングにて2001年~04年にかけて連載、全5巻完結。

 幼い頃に両親が離婚し、父親と2人で暮らしている結婚相談所勤務の28歳、佐伯耕四郎は、駅で定期を拾ったことで、一人の女子高生と出会う。翌日遊園地の前で偶然再会した二人であったが、なんとその女子高生は、離婚した母親に引き取られていった耕四郎の実の妹、小日向七夏であった。高校進学を機に耕四郎の住む家に居候するため、この街へやってきた妹、七夏に対し、耕四郎ははじめ、大きなとまどいを覚える。だが同時に耕四郎は、お兄ちゃんと慕ってくる七夏のことが、少しずつ気になりはじめていた。

 アニメ化もされた実の兄妹の純愛ストーリー。最初は無邪気な七夏と変に意識してしまう耕四郎、という構図なんですが、途中からもうお互いが好きだと言うことに気付き始めていて、後半は実の兄妹だからダメなんだ、だけど……みたいな葛藤がメインです。4巻までは特に葛藤が激しく、果たしてこの葛藤をどうクリアしてラストに持っていくんだろう? と期待していたら……。個人的には、非常に残念な終わり方でした。理由は、4巻までの葛藤に結論を出さず、投げっぱなしな終わり方に見えるから、です。うーん、近親婚問題を真面目に扱うのは、やはり難しいってことなのかなー。

 導入は上で書いた通りそれなんてエロゲ? って感じですが、ストーリー自体は非常にじっくり丁寧に描かれた作品でして、終わり方が不満な事以外は本当に面白かったです。スクリーントーンをほとんど(一切?)使わないという作風も、この作品に非常に合っていたと思いますし、輪郭線とかをはっきり描かずにかすらせて描いているというのが、また良かったと思います。何度も言ってしまいますが、もし終わり方が私好みであったのなら、最高の作品の一つになったと思います。

 作者は現在、創刊されたばかりのgood!アフタヌーンで「夏の前日」という作品を連載中とのこと。単行本が出たら、また買って読みたいと思います。

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