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2009/02/28

雪乃すくらんぶる

Img228 井原裕士 著。コミックNORAにて1994年~95年にかけて連載、単行本全3巻完結。

 一週間程前から出没するようになった謎の正義の味方、白雪仮面の噂で周囲はもちきりだったが、高校生、広崎巽はそれどころではなかった。それもそのはず、文化祭で仲良くなった同級生、倉久雪乃に巽は告白したのだったが、私は誰ともつきあえないと言われ、玉砕してしまったのだ。だが巽は、強盗に捕まったところを白雪仮面に助けてもらったことで、彼女の正体が実は倉久雪乃であることを知ってしまう。驚異的な身体能力を武器に、危険と隣り合わせの活動をする雪乃は、巽のことを好いていながらも、危険な目にあわせるわけにはいかないと申し出を受けることができなかったのだ。そんなとき、雪乃はビル火災に出動し、ピンチに陥ってしまう。巽は意を決し、雪乃を助けるためビルに飛び込むが……。

 ヒーロー(ヒロイン)ラブコメ。ヒロインである雪乃と、一般人ながら彼氏として雪乃を助ける巽の、二人が主人公です。正体を隠して人助けをする雪乃と、雪乃の身体能力を調べたい製薬会社、さらには肥大化、暴走する白雪仮面のファンクラブという三つの要素を組み合わさり、フツーのヒーロー物ならスルーするような泥臭い部分を取り扱っているのがポイント。雪乃の正義の味方としての葛藤がなかなかに重く、終盤の白雪仮面の正体がクラスメイトにばれそうになるあたりなんかは、当時はドキドキしながら読んだものでした。

 作者はその後、NORAでの編集部に翻弄される不遇な時代を乗り越え、電撃大王にて「DOLL MASTER」「超常機動サイレーン」等を連載、完結済。現在は武装神姫というフィギュアシリーズのコミカライズ作品「武装神姫ZERO」を連載中とのこと。かなり細々とした活動だとは思いますが、今後もずっと追い続けますので、描き続けてほしいと思っています。

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