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2009/03/25

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

4 原作・佐藤大輔、作画・佐藤ショウジ。月刊ドラゴンエイジにて2006年より連載中、単行本5巻まで以下続刊。

 高校2年生、小室孝は、授業をサボって屋上にいたところ、校門にやってきた不審者に教師が噛まれ、その後殺し合いを始めてしまうのを目の当たりにしてしまう。状況は理解できないがやばいという事だけは感じ、孝はすぐさま教室へ向かって幼馴染の宮本麗と、その彼氏であり孝の親友でもある井豪永を連れ出すが、すでに殺し合いは校内にまで広がっており、生徒たちは一気にパニックとなる。孝たちのもとにも目がうつろで意思疎通も図れない――まるで行ける屍、リビングデッドになってしまったかのような教師が血を流しながら近寄ってきて、襲い掛かってくるが、3人は辛くも撃退する。だが、校内から脱出しようにも下の階からは生徒たちの断末魔の悲鳴が聞こえてくるため、3人は屋上へと避難するが、そこから見えた風景は、校庭ではまともな生徒が目がうつろな生徒に襲われ、街のあちこちからは煙が上がり、空を飛ぶ自衛隊のヘリは一般民間人を助けている余裕は無いという、まさに地獄絵図だった。そして先ほどの戦闘で噛まれてしまった永は、自分が変わっていくのを自覚しながら、ああなってしまう前に殺して欲しい、と孝に向かって懇願するのであった。

 パニックホラー。タイトルが学園黙示録だし、学園パニックホラーと言いたいところですが、舞台が学校なのは最初だけで、このあとは延々と街中を逃げ回るので、やや看板に偽りありな感じ? 人が食われるわ殺されるわと、スプラッターな描写満載で、読む際にはけっこうな注意が必要。私はもともとホラーが苦手ということもあって、ちょっと夢に出そうな感じでした。

 ストーリーは場当たり的な物ですが、パニックに陥っているのですからそれは全然問題なく、むしろ設定の方に疑問に思ってしまう部分がいくつもあります。まずこのゾンビ騒動が全世界でほぼ同時刻に起こったことになっていますが、原因が人為的じゃないものとすると、時間まで同じタイミングで起こるわけないはずなんですよね。かといって、人為的な理由とするのにも、ここまでの事件(すでにテロ)を全世界同時に起こすのは、正直難しいと思います。人が短時間でゾンビとなってしまうメカニズムについてはまぁいいとして、あとはゾンビの行動原理ですが、目は見えず音に反応して動くというのはいいのですが、4巻で葉鳴りの音に引き寄せられたりするのは、どうにも納得できません。なら川の流れに大量に引き寄せられるだろうし、音さえ流しておけばゾンビはみんなそっちに行っちゃうでしょうから、対応もできるんじゃないでしょうか。というか、ゾンビ同士が動くときに音も立てますよね。とにかく突っ込みどころ満載です。もちろんそれらの理由も考えてあるんでしょうが、疑問に思ってしまうことは確かです。

 あともうひとつ不満なのは、この手の作品としては仕方が無いのでしょうが、主人公チームからは死人が出ないことですね。出るとしても、仲間になったばかりの人たちばかり。そんな都合よくいくわけないよ~。

 果たして作者は、この物語にどんな結末を用意しているんでしょうか。その点については非常に興味がありますので、ホラーは苦手ですが、読み続けたいと思っています。

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