« ぬらりひょんの孫 | トップページ | 女の子は余裕! »

2009/03/17

みずほちゃん NON STOP!

Img255 山口りな 著。月刊電撃コミックガオ! にて1996年~2000年にかけて連載、完結済み。単行本は1巻しか発売されておらず、未完。

 高校2年生の守川俊之は、ある日校内でぶつかった1年生の女の子、原島瑞穂に一目惚れしてしまう。落としていったハンカチの絵柄がガンダムウイングだという事に疑問を感じつつも、守川はそれを届けるという口実で瑞穂に近づき、その場で告白、見事OKをもらう。だがつきあって初めて知る瑞穂の行動は、日曜はほとんど用事が入っているし、平日も夕方になるとすぐさま帰宅、本屋や画材屋、CDショップでは万単位の買い物をし、薬局では栄養ドリンクをカゴ一杯に購入という、守川にはとうてい理解できないものだった。そんな中ようやく迎えた初デート、守川は言われたとおりに朝7時に瑞穂の家に行くが、そこからカートを引かされて向かった先は――同人誌即売会会場。そう、原島瑞穂、またの名をおみたくやは、売れっ子同人やおい作家だったのです……。

 そんな感じの、同人(もっと言えばいわゆる腐女子)をネタにしたラブコメ4コマ。今でこそヒロユキ「ドージンワーク」や紺條夏生「妄想少女オタク系」等、商業作品で同人や腐女子をメインにしたものはたくさんあり、市民権も得てきたと思いますが、当時はこんな身内ネタのようなマンガも有りなのか、と思いながら楽しく読んでいたものでした。基本的には同人におけるあるあるネタを繰り返しつつ、一般人である守川くんが巻き込まれていく、という流れで、当然の如く同人を知らなければ、半分近くのネタがわからないと思います。果たして当時のガオ読者層に同人ネタが通じたかどうかですが、この作品が4年以上続いたことを考えると通じてたのかなーとも思えるのですが、単行本が1巻だけで続きが刊行されなかったという点を考えると、やはり通じていなかったと考えるのが妥当なんでしょうね。時代を先取りしすぎた、惜しい作品だったんじゃないかと思います。単行本は未完ですが、本誌では完結していますので、復刊ドットコムで投票はやっていますし、きっとそのうち完全版が出てくれることでしょう。

 作者の山口りなは、この作品以外、名前をほとんど聞かないんですよね。コゲどんぼ「ぴたテン」の小説の挿絵を描いているらしいのと、同じくぴたテンのアンソロジーに参加しているらしいことくらいでしょうか。それらも2002年頃の話のようですし、もう商業活動はしていないのかもしれませんね。いつかまた、ひょっこり作品に会える日が来ることを願っています。

|

« ぬらりひょんの孫 | トップページ | 女の子は余裕! »

コメント

初めまして。作者さんご本人のツイート(@of_fool1)からリンクをたどって来ました。
ずっと病気療養中だったご様子ですね。

投稿: | 2011/06/02 12:22

なるほど、病気療養中だったんですね……。でも回復傾向にあるとのことですし、また作品を読める日も近そうですね^^
ステキ情報ありがとうございました!

投稿: やの | 2011/06/02 14:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ぬらりひょんの孫 | トップページ | 女の子は余裕! »