« 天のおとしもの | トップページ | やさしくしないで! »

2009/03/21

Img261 鈴木みそ 著。コミックビームにて2002年より連載中、単行本6巻まで以下続刊。

 交通事故で植物人間状態となった中学生、チョキンは、幽体離脱してしまったところを、ジェニーと名乗るOL風の女性幽霊に出会う。彼女は中学生男子という条件の下で、チョキンが死んだ場合の逸失利益(事故が無ければ生涯において得られたと仮定する金額。損害賠償の対象等になる。らしい)の額を計算していたのだ。だが、年齢、性別が違うだけで逸失利益は大きく変化すると聞かされたところで、チョキンは死んだら金なんて意味がないと憤るが、ジェニーは残された人のためにも、スピーディな処理方法は必要なんじゃないかと言う。目には見えない、不思議なお金の流れ。その虜となってしまったせいでいつまでも幽霊のまま漂っているらしいジェニーと、幽霊になってしまった以上は仕方ないと楽天的な考えをするチョキンは、さまざまなお金の流れの仕組みを知るべく、街へと飛び出して行くのであった。

 特定業種、業界のお金に関する流れの仕組みを描いた、レポート風マンガ。マンガ雑誌の売り上げと制作原価と原稿料のうちわけは、コンビニの地主オーナーと雇われ店長の差は、ゲームセンターの仕組みとは、カフェを開店、経営するには、等々、現実にどういった名目でどの程度のお金が動くのかをわかりやすく説明してあり、非常に興味深く読めて面白いです。ジェニーとチョキン、それに不良少女のマンビという3人の幽霊が主人公というかナレーション役なのですが、普通ならわからないような業界の裏事情も、幽霊だから忍び込んでわかっちゃうよ、という形になっているのが、非常にうまいですね。難を言うと、ノンフィクションに当てはめて話をつくっている以上、ハッピーエンドになるどころか、オチが無い話もけっこうある、ということでしょうか。他業種の話を聞いて興味を持てる人や、勉強マンガを面白く読めるような人なら、文句なく楽しめると思います。

 6巻ではついにチョキンが植物人間状態から脱してしまい、メインキャラから抜けてしまうと思うのですが、これって今後の展開を大きく左右すると思うんですよねー。ジェニーとマンビだけで話進むのかな? そういう意味も含めて、続きを非常に楽しみです。

|

« 天のおとしもの | トップページ | やさしくしないで! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 天のおとしもの | トップページ | やさしくしないで! »