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2009/03/06

かんなぎ

Img241 武梨えり 著。ComicREXにて2005年より連載開始、2008年末より休載中。単行本6巻まで以下続刊。

 区画整備され、近くの神社に合祀されることになったため、切り倒されてしまった梛(なぎ)の神木。友人のツテでその神木を手に入れた、霊が見える体質の高校一年、御厨仁は、地区展に出品するためにその神木から等身大の像を掘り出したが、なんと完成した像の中から、一人の美少女が出てきてしまった。ナギと名乗るその少女は、自分のことをこの土地の守護神、産土神(うぶすながみ)であると言うが、この依代が切り倒された神木から彫られたものだと聞き、大きくショックを受ける。鎮守である樹が切り倒されるというのは守護を失うということであり、ナギが平定していたこの地は、災厄がはびこることになるのだというのだ。事実、まだ残されていた神木の切り株は、ケガレと呼ばれる黒い虫のようなものに覆われはじめており、ナギの身体も穢されてしまう。このようなあまりの状況に半ばあきらめかけるナギであったが、本当なら人には触ることすらできないケガレを仁があっさり捕まえてしまったことで、かろうじて撃退、さらにおもちゃの杖に半紙を付けた道具を使うことで、祓うことにも成功する。だが、神木が無くなってしまった以上、ケガレは今後も現れ続けるし、仁の力が無ければ、祓うことすら難しい。こうしてナギはケガレを祓うため、なし崩し的に仁の家に居候することになったのだった。

 民間信仰における産土神をテーマとした、いわゆる伝奇マンガ。猫をかぶることができたり、ダジャレや萌えを理解できたりと、本来神であるはずのナギが妙に人間くさいというギャップがポイント。メインストーリー自体はけっこうシリアスなんですが、そのギャップのせいで笑える作品になっています。4巻に出てくるロリ龍神のみゅうとかは、さすがにやりすぎじゃないかとは思いますが、目指しているのが萌え伝奇マンガであろうことを考えれば、間違ってないのかも……?

 ちょっと前に調べて知ったのですが、作者の武梨えりって、同じく漫画家の結城心一の妹なんですね、かなりびっくりしました。今は兄妹で同じ雑誌で連載しているっていうのもすごいです。もっとも、妹の方は現在休載中ですが。

 その休載の原因になったと噂された(出版社は完全否定)、例の中古事件ですが、一言だけ。私としては、裏設定によりショックを受けることはあるにしても、それがメインテーマに絡んでこない以上、作品の価値が変わるということはないですね。世の中には、作品の価値を変えてしまうほどの、もっとひどい裏設定がいくらでもあります故……。

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