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2009/03/02

RED

Miz3

 村枝賢一 著。ヤングマガジンアッパーズにて1998年連載開始、同誌休刊に伴い2005年より掲載誌をヤングマガジンに移し、同年完結、単行本全19巻。

 19世紀末、西部開拓時代のアメリカに、西南戦争を落ち延びた伊藤伊衛郎という一人の日本人がいた。過去の悪夢に未だ取り付かれながら、中国人経営者の下で洗濯屋として無為に日々を過ごす彼の前に、ある日レッドという名のインディアンが現れる。縁あってレッドと顔見知りになった伊衛郎は、その夜レッドを自分が寝起きする小屋に泊めるが、夜中に事もあろうか町の保安官補佐に突然襲撃される。なんとか逃げ出した伊衛郎だったが、今度は世話になっている中国人の娘、智春が、何者かに連れて行かれてしまったと聞かされる。智春を助けるため、封印していた肥後銃を手にして保安官の邸宅へ向かう伊衛郎。だがそこは、伊衛郎の見ている前で、レッドの手により凄惨な虐殺現場となってしまった。実はレッドは、スー族ウィシャの族長にして、ブルー小隊の手によって行われたホワイトリバーの虐殺を生き延びた唯一のインディアンであり、そしてこの町の保安官、ハロルド・バーンズこそが、ブルー小隊25人のうちの一人だったのだ。レッドのことをいいやつであると感じ取っていた伊衛郎は、バーンズに殺されかけていたレッドを助け、逆に彼の復讐に手を貸すこととなる。そしてその日から、伊衛郎は自らの魂を取り戻すため、レッドと行動を共にするのだった。

 いわゆるアメリカインディアンと白人の抗争、虐殺をテーマとした、復讐劇。主人公は間違いなくレッドなのですが、同時に副主人公は間違いなく伊衛郎であると言えると思います。かなり凄惨な内容であり、テーマも非常に重い作品ですが、最後まで面白く、また興味深く読むことができました。アッパーズ休刊の時はどうなるかと思いましたが、無事完結してホント良かったです。

 村枝賢一と言えば、元々は週刊少年サンデーで「俺たちのフィールド」や「機動公務員かもしか!」を連載していましたが、かもしかを最後に講談社の仕事しかしていないようです。REDが終わっても戻ってくる様子はありませんし、もうサンデーで作者の作品を読むことはないのかなー。残念です。

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