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2009/03/13

デトロイト・メタル・シティ

Img249 若杉公徳 著。ヤングアニマルにて2005年より連載中、単行本7巻まで以下続刊。

 インディーズ界でカルトな人気を持つ、悪魔系デスメタルバンド、デトロイト・メタル・シティ(DMC)。両親を殺し刑務所から脱獄してきたとされるDMCのカリスマリーダー、ヨハネ・クラウザーⅡ世の正体は、なんとデスメタルとは対極に位置するオシャレなポップアーティストを目指す、気弱で小心で農作業が得意な23歳、根岸祟一であった。五年前、実家のある大分から東京の大学へ進学した根岸は、卒業後はプロのミュージシャンを目指しインディーズレーベルのレコード会社と契約を結ぶが、意に反しデスメタルバンドを組まされてしまう。だが舞台裏では嫌だ嫌だと言い続けながらも、いざステージに立ってしまえば、根岸はノリノリでヨハネ・クラウザーⅡ世を演じてしまうのであった。

 卑猥で下品で差別的で反道徳的なセリフ満載の、音楽ギャグ。その時点ですでに読むのに注意が必要ですが、あくまでギャグマンガであり、気弱な主人公がステージ上では性格を一変させる、というギャップが面白いマンガです。ギャップは大きければ大きいほど笑いが取れるわけで、そのために極限まで卑猥で下品にしているわけですね。主人公の根岸が、ここはヨハネ・クラウザーⅡ世としては、こうしなくちゃ……とか変に悩む部分が私は好きです。

 しかしながら、口では嫌だ嫌だと言いつつも、一向にDMCをやめようとしない(時々もう嫌だと逃げ出すこともあるが、その話中でうやむやになることがほとんど)根岸の態度が、けっこうイラっとするのもまた事実。もう開き直るか、そもそも二重人格者という設定にしてしまえと思うのですが、でもそれだとギャグマンガとしては問題ですし、ジレンマなのかもしれませんね。

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