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2009/03/19

げんしけん

Img259 木尾士目 著。アフタヌーンにて2002年~06年にかけて連載、単行本全9巻完結。

 マンガ、アニメ、ゲーム等が好きだけれど、いわゆるオタクと同類には見られたくないという思いも持つ隠れオタク、笹原完士は、大学入学を機にオタク系サークルに入ろうと、現代視覚文化研究会(現視研)へと入部するが、今一歩会話にとけ込めず、部室から足が遠のいてしまう。そんな時、たまたま学食で出会った同じ新入部員の高坂真琴の部屋へ遊びに行くこととなるが、オタクグッズで溢れる彼の部屋を見た瞬間、笹原は自分にはオタク人生に踏み込む覚悟が足りていなかったんだということを思い知る。こうして覚悟を決め、自分に正直に生きることを覚えた笹原は、一歩ずつ、だが着実に、オタクへと染まっていくのであった。

 大学のサークルを舞台とした、オタク系日常マンガ。作中ではゲームをやったりマンガを読んだりアニメを見たりそれらの感想を言い合ったりと、まさにオタクな毎日。同人ショップや同人誌即売会にも行くし、コスプレもするし、終盤ではサークル参加まで果たします。一般人はこうしてディープオタになっていく、という典型的な例ですね。マンガを好んで読むような人なら、自分の過去と照らし合わせて笑えるネタが、いくつもあるんじゃないでしょうか。

 高坂の彼女でオタクが嫌いな一般人、春日部咲という強気キャラが出てくるのですが、これがまた非常に秀逸な立ち位置を持つ重要キャラだったりします。オタクキャラばかりだとぐだぐだにしかならないような所を、咲ちゃんの出番によって空気が引き締まったり、思いも寄らない展開に進んだりするんですよね。あくまで一般人としての意見、感想を述べる咲ちゃんがいてこその、げんしけんの面白さだと思っています。

 作者は現在、アフタヌーンにて「ぢごぷり」という作品を連載中とのこと。現在アフタヌーンは購読していないので内容はわかりませんが、げんしけんの作者の作品だというだけで、単行本は間違いなく買うでしょう。楽しみにしています。

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