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2009/03/01

Img231 石塚真一 著。ビッグコミックオリジナルにて2003年初掲載、その後ビッグコミックオリジナル増刊にて不定期連載した後、2007年よりビッグコミックオリジナルにて連載中、単行本9巻まで以下続刊。

 山に魅せられ、山を愛し、山と共に生きる男、島崎三歩。世界各地の名峰、巨峰を踏破した彼は、現在は日本の北アルプス山中に在住。普段は気ままに山を歩き、登山者と交流を持ったり山小屋に顔を出したりしているが、ひとたび事故が起これば山岳救助ボランティアとして、県警の山岳救助隊や民間の昴エアレスキューと連携を取りつつ、可能な限り早く現場へ駆けつけるのだ。そして、吹雪の中遭難したり、斜面から滑落したりした要救助者の元へ辿りつくと、相手が例えすでに亡くなっていたとしても、三歩は必ず心からこう言う。「よくがんばった」と……。

 山を舞台にしたヒューマンドラマ。山という私のような人間にとっては非日常を舞台として、そこでの喜怒哀楽、そして生と死という表現は、心に訴えてくるものが非常に多く、読み応えがあります。三歩のような、己の価値観に実直で真剣な生き方をする人は、どんな職種であれカッコイイですね。読んでいると、この作品で知ることのできる山の楽しさ、美しさ、そして辛さや怖さもひっくるめて、山に登ってみたくなる。そんな作品です。

 この作品は、掲載誌の方では「岳 みんなの山」というタイトルで、単行本では「岳」となっているのだそうですが、連載中の雑誌と単行本でタイトルが違うマンガってめずらしいですよね。他に例あったかなーと思いましたが、読み切り作品ならまだしも、連載作品ではちょっと思いつきませんでした。商標登録にひっかかるのかなと思いましたが、それなら雑誌と単行本の名前が逆だと思いますし、どんな意図があるんでしょうね。

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コメント

はじめまして。える(HN)といいます。
ネットサーフィンしていて、マンガのタイトルに引かれて辿り着きました。
読みやすく、暖かい感想文にお人柄があらわれていて、素敵なブログですね。年代・ジャンルなど多岐に渡っていて凄い読書家だなぁと感心しています。
こちらで紹介されている作品は一割くらい(それも古い本が中心)しか読んでいないので、興味の湧いた作品もそのうち読んでみようと思います。

遅くなりましたが、本題。

>連載中の雑誌と単行本でタイトルが違うマンガ

ちょっと記憶が曖昧なのですが、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の原作である西岸良平氏の作品も、雑誌掲載時は「三丁目の夕日」、単行本は「夕焼けの詩」というタイトルになっていたと思います。あいにくコミックスを手放してしまったので、確認を取れませんでした。

余りお役に立てない情報で申し訳ないのですが、何かの参考になれば幸いです。

投稿: える | 2009/08/20 01:14

 えるさん、はじめまして。
 ちょっと褒めすぎですが、コメントありがとうございます(__)

 そして三丁目の夕日の情報、どうもありがとうございます。
 早速調べてみましたが、確かに雑誌では「三丁目の夕日」で、単行本は「三丁目の夕日 夕焼けの詩」になってますね。岳と同じビッグコミックオリジナルだというのに、気付けという感じでした。
 そしてもうちょっと調べてみましたが、どうやら当初はタイトルが「夕焼けの詩」であり、途中から「三丁目の夕日」に変わった、という感じみたいです。単行本も同様のようで、現在はすべて「三丁目の夕日 夕焼けの詩」となっていますが、初期の判は「夕焼けの詩」だけのようです。
 元々は単なる各話タイトルの一つであった「三丁目の夕日」という冠が、どうして正式名にまで昇華したのか。当時を知らないとわからないことなんでしょうが、ちょっと興味深いですねー。

投稿: やの | 2009/08/23 02:06

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