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2009/04/19

木造迷宮

Img289 アサミ・マート 著。月刊COMICリュウにて2006年より連載中、単行本2巻まで以下続刊。

 売れない気弱な三文小説家、柴谷広一の住み処は、昭和の趣あふれる2階建ての一軒家。人が住んでいないと傷むからと、空き家だったところを従姉妹のサエコのはからいで住まわせてもらっていたのだが、あまりに家の中が片付かない事に業を煮やしたサエコによって、ある日一人の住み込み女中が連れてこられる。広一より一回りは若いその女中の名は、ヤイ。間違いがおきたらと口実を付けて断ろうとする広一だったが、そんな度胸ないでしょとサエコに押し切られてしまい、結局ヤイを女中として受け入れることとなる。そしてその日から、広一とヤイの、旦那と女中としての生活が始まるのであった。

 女中(家政婦)のヤイさんと、その主人である広一の、ほのぼの日常マンガ。ストーリーは特になく、二人の日々の出来事を綴っている、という感じですね。森薫「シャーリー」や、小谷あたる「まかないこむすめ」のテイストに近いです。1巻前半はちょっと不要なお色気シーン等があり、方向性が定まってないなー、という感じでしたが、後半からは作風も安定してきて、読んでいてほんわかできる、良い作品に仕上がってきたと思います。

 作者のアサミ・マートは、この作品で商業デビューというわけではないようですが、以前の経歴はちょっと調べただけではわかりませんでした。同人活動はやっていたようですけど、そういう漫画家は今は少なくないですね。もし商業で短編を発表していたりしているのなら、そのうち短編集として読みたいなー、と期待しています。そのためにはこの作品が売れないといけないんでしょうけど、売れて初期短編集が出るくらいのポテンシャルは問題なくあるとおもいますし。

 まかないこむすめ(サイト内レビュー)

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