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2009/04/10

R・PRINCESS

Img280 安西信行 著。週刊少年サンデーにて1994年に連載、単行本全3巻完結。

 ピエール学園ケンカNo.1問題児にして、568戦無敗の男、石橋甘悟。ある日いつもと同じように、彼が自宅で家族と口論をしていると、突然居間のガラスを突き破って、背中にロケットを背負った女の子が飛び込んでくる。隣に越してきたというその女の子の名前は、大空小姫。なんと彼女は、科学者である父の手により骨格と内臓を人工物に改造された、サイボーグなのであった。当初は信じようともしない甘悟であったが、小姫にはたかれただけでふきとばされてしまい、少なくとも彼女の腕力だけは認めざるをえなかった。そしてその夜、小姫の家は彼女のドジで爆発してしまい、科学者の父親共々、甘悟の家に居候することとなる。こうして自分を負かした女の子と同じ屋根の下で暮らすこととなった甘悟の威厳あふれるケンカ生活は、終わりを告げたのであった……。

 バトル有りのドタバタラブコメディー。ロケットプリンセスというのはそのまま小姫のことで、そのほかにキャタピラクイーン、大地帝と、スクリューレディ、船木海が出てきます。ただしサイボーグなのは小姫だけで、帝と海は道具を扱うだけの生身の人間です。基本は一話完結のギャグマンガで、出てくるキャラがみんな濃く、それらの掛け合いが楽しい作品でした。

 特筆すべきはそのラスト。小姫は身体がもともと弱く、もう長くなかったところをサイボーグに改造することで生き延びている、という設定だったのですが、体内の機械部分にカルシウムが付着して機能停止、それにより小姫の寿命も終わりを迎える、というのが最終回前の流れでした。果たして次回最終回どうするのか、と思っていたのですが、その終わり方は実に鮮やかなもので、当時かなり感動したものです。私が作者の作品で一番好きなのが「烈火の炎」でもなく「MAR」でもなく「MIXIM☆11」でもなく、このR・PRINCESSだというのは、以上の理由からですね。ただ、その終わり方も、今回改めて読み直してみると、サイボーグという設定の使い方にやや疑問が残ってしまいました。当時はホント感動したんだけどなー。思い出が汚されてしまったようで、ちょっと残念。

 作者は現在、同じく週刊少年サンデーにて上記のMIXIM☆11を連載中。烈火以降ずっとそうなのですが、個人的にはちょっとバトル色が強すぎるんですよね。またこの作品のような、ギャグ色の強い作品を読みたいなー、と思っています。

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