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2009/04/22

バケツでごはん

Img294 玖保キリコ 著。ビッグコミックスピリッツにて1993年~96年にかけて連載、単行本全8巻完結。

 上野原動物園の閉園時間は、午後4時30分。それが過ぎると動物たちは秘密の地下鉄を使って帰宅し、翌午前9時30分の開園時間に合わせてまた出勤してくるのです。中途採用のペンギン、ギンペーは、そんな動物園の仕事内容をもっと良い物にしようと皆に働きかけますが、他のペンギンたちとの温度差は激しく、なかなかうまくはいきません。そんな折、園長がヘッドハンティングしたパンダ一家が、上野原動物園に来ることになりました。客が増えればやりがいも増える、口ではそう言うギンペーでしたが、内心はバクバク。ところがやってきたパンダ一家は、自分たちはパンダに生まれたというだけで客を呼べるスターなのだと、ギンペーたちを軽くあしらいます。人気は才能だけやないで、努力や。ギンペーの言葉に、動物たちは一致団結し、芸を磨き始めるのでした……。

 そんな感じの、実は動物たちというのは人間と同じ思考や価値観、言語を持っていて、動物園というのはその勤務先の一つである、という設定の元に繰り広げられるショートコメディー。作者のやわらかい絵柄と擬人化マンガということで親しみやすくなってはいますが、話の内容はギンペーの同僚ペンギンやパンダとの確執と和解など、ヒューマンドラマと言ってまったく差し支えないものです。もし動物たちの頭が人間なみに良ければ、ホントにこんなこと言ってそうだよなー、と思ってしまうような話のつくりがいいんでしょうね。ギンペーの人情あふれる言動は好感が持てますし、他の動物たちもだいたい外観からイメージできる性格になっていてキャラもたってますし、非常に面白い作品でした。

 作者の代表作としては、これよりも「いまどきのこども」の方が有名でしょうね。現在はウフという雑誌で「ヒメママ」という作品を連載していましたが、雑誌の方が4/15発売号で休刊とのこと。どうなってしまうのかちょっと不安ですが、のんびりとでいいので今後も作品を発表していってくれればいいなー、と思っています。

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