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2009/04/30

銀河鉄道999

Img303 松本零士 著。少年キングにて1977年~81年にかけて連載、単行本全18巻完結。その後同一ナンバリングタイトルとして、ビッグゴールドにて1996年に連載再開、現在は中断中。単行本は少年キング版の内容を含めて、現在21巻まで発売中(1~14巻が少年キング連載分)。

 遥か未来の地球に住む全身が生身の少年、星野鉄郎は、無人地帯で母と二人、寒さに震えながら暮らしていたところを、機械伯爵によって母が殺されてしまう。致命傷を負った母の遺言は、なんとかして銀河特急999号に乗り、いつか着くと言われるタダで機械の身体をくれる惑星に行きなさい、というものだった。だが999号が停車しているメガロポリス東京駅は遠く、鉄郎は道中で力尽きていたところを、見知らぬ一人の女性に助けられる。母に似た面影を持つその女性の名は、メーテル。彼女は鉄郎に向かって、もし私と一緒に行ってくれるのなら、999号に乗れるパスをあげるわ、と言う。鉄郎は借りた銃で機械伯爵を倒し母の敵を討つと、メーテルと共に999号に乗り、機械の身体をもらうために地球を後にするのであった……。

 もはや有名とかそういうレベルを超越した、日本の漫画史にさんぜんと輝く名作。今の日本においてタイトルを知らないという人は、ほとんどいないんじゃないでしょうか。内容はタダで機械の身体をもらうため、メーテルと共に999号に乗り込んだ星野鉄郎が、その道中の途中駅や宇宙空間で様々な想い、考えを持つ人や機械化人たちと出会い、少しずつ心を成長させていく、というヒューマンドラマ。舞台ははるか未来の宇宙でありSF作品であることは間違いないのですが、各話のテーマはSFとしての設定に頼ることは少なく、もっと泥臭い、現代のようなテーマが数多く使われています。SF設定を生かし次々に舞台を変えつつ、その地で起こる数々の泥臭いヒューマンドラマを展開させるという、アイデアの勝利と言えるでしょう。

 この作品は現在も連載中なわけですが、最新話が発表されたのは、2005年だそうです。作者ももう70歳、正直完結させるのは体力的に難しいのかなー、とは思いますが、構想は間違いなくあるんでしょうし、ゆっくりとでいいので描き続けてほしいと思っています。

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