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2009/04/17

おりんちゃん

Img287 川島よしお 著。漫画アクションにて2005年~2007年にかけて連載、単行本全2巻完結。

 お金がすべてと考える女子高生、育子が、姉の玲子と共に経営するひだまり荘に、ある日おりんちゃんという赤ちゃんとそのママが越してきました。ところがなんと、おりんちゃんは0歳児にして会話ができるどころか大人顔負けの知識を持つスーパーベビー、そしてママは逆にまるで子供のようで、いつもおりんちゃんに面倒を見てもらいながら仕事に行くという、立場逆転親子だったのです。だけどたとえ立場が違っても、ふたりが本当の親子であることには変わりありません。そして、そんな二人と接していくうちに、いつもお金のことばかり考えていて人相の悪かった育子も、少しずつ優しい性格へと変わっていくのでした。

 そんな感じの、昭和の香り漂う下町人情ギャグ4コマ。ただし昭和なのは雰囲気だけで、ネタ自体は古くありません。0歳児のおりんちゃんが母親の面倒を見たり教訓を語ったりする、というギャップが一番大きな特徴なんでしょうが、昭和の雰囲気で今のネタをやる、というギャップもまた特徴の一つなのかもしれませんね。シュールともちょっと違う不思議な雰囲気が、心にじわじわくる楽しい作品でした。

 作者は現在、まんがタイムにて「PEACH!!」という温泉旅館4コマを連載中。女子高生が部活で温泉旅館を経営してるという設定なんですが、これもまたギャップを特徴とした作品です。つい最近単行本の出た「おちけん」も、女子大生が落語をやるという4コマですし、作者はこういうタイプの作品を描くのが好きなんでしょうね。どれも不思議な面白さがありますし、今後も読んでいきたいと思っています。

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