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2009/04/13

1ポンドの福音

Img283 高橋留美子 著。週刊ヤングサンデーにて1987年~2006年にかけて不定期掲載、単行本全4巻完結。

 減量が苦手というか理性で食欲を抑えることがまったくできないプロボクサー、畑中耕作。デビュー戦は1ラウンドKO勝ちしたものの、続く4試合をことごとく減量失敗のあげくKO負けした耕作だったが、今日もロードワークの合間に好きな物を食べていた。そんな耕作のよく行く場所は、近くの教会の懺悔室。そこで一昨日は何を食べてしまった、昨日は何を食べてしまったと許しを請うのだが、本当の目的は片思いしているシスターアンジェラに会うことだった。だが、ふとしたことから耕作が減量しなければならないのに飲み食いをしていることがアンジェラにバレてしまい、あなたはどういうつもりで懺悔に来ているのかと問いつめられる。耕作はアンジェラが好きだったからと正直に告白し、とまどうアンジェラにキスをするが、頬を打たれたあげくに根性無しとののしられてしまう。俺は根性無しじゃないと奮起する耕作であったが、その勢いのまま、屋台のラーメン屋に向かってしまうのであった……。

 ボクシング(減量)をテーマとしたラブコメディ。耕作の理想のボクシングは、腹一杯食って力一杯やる、というものなので、減量そのものが不要だと思ってるんですよね。だから減量にもなかなか本気になれない、と。1巻後半のエピソードで実際にその条件で試合を行うんですが、いざやってみるとそれだと身体が思うように動かないことを痛感し、それ以降は減量失敗で敗けると言うことは無くなります。通して読めばここまでわかるとは思うのですが、1巻だけだと耕作は本当に口先ばかりの根性無しなので、好き嫌いの分かれるところでしょうね。

 この作品は、足かけ20年かけて完結したという特異な作品なわけですが、てっきりはっきりした最終回は用意しないものだと思っていました。なので、数年ぶりに再開して完結したときには、嬉しいと同時に驚いたものでした。世に数多ある、なし崩し的に終わっている作品も、みんなこうやってちゃんと最終回を描いてくれるといいんだけどなー。まぁ、高橋留美子だからこそ、こうやって描かせてもらえる、というのもあるんでしょうが……。

 その高橋留美子ですが、もう現在のマンガ界の大御所の1人ですよね。「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」と、描けばなんでも大ヒット。そろそろまた週刊少年サンデーで新連載もはじまるようですし、まだまだ描き続けてくれることなんでしょう。これからも読み続けたいと思っています。ただ個人的には、めぞん一刻やこの1ポンドの福音のような、青年向けの連載をまたやってほしいなー、と思っています。

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