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2009/04/20

探偵儀式

Img291 原作・清涼院流水、原案脚本・大塚英志、漫画・箸井地図。エース特濃にて2003年連載開始、現在は月刊少年エースにて連載中。単行本5巻まで以下続刊。

 殺人事件は必ずJDC立ち会いのもと捜査を進めるべし。民間の探偵を多数登用した特殊法人、日本探偵倶楽部(JDC)に所属する龍宮城之介がその日に立ち会った殺人事件は、すぐに容疑者も逮捕され証拠も揃っているという、なんの謎も無いものだった。だが、竜宮が立ち去った後にやってきた3人の少年少女たちは、隠されていた謎を看破、真犯人を見つけ出すことに成功する。彼らは自称NGO法人のボランディア探偵倶楽部所属の探偵であり、リーダー格の少年の名前は、伽藍堂天晴と言った。そしてその頃、竜宮を含むJDC所属の探偵99人に、探偵開祖と名乗る者からの招待状が続々と届き始めていた。それは伽藍堂が潜入することとなる、探偵儀式という大事件の始まりであった……。

 ミステリーと思わせておいて、これは探偵をモチーフとした単なるエンターテインメント作品ですね。作中にはたくさんの探偵が出てきますが、「曖昧な理論から核心に辿りつく能力」とか「死体にキスして死者の名前や犯人を知る能力」等、トンデモ能力をみな持っています。トンデモ能力を使ってトンデモ事件を解決するということで、読者の推理の余地なんてまったくありませんので、ミステリーとは言えないでしょう。そんな状態ですが、物語の根幹には「探偵儀式」という10年前の不可思議な事件があり、それがまた繰り返される、というしっかりとした筋のあるものとなっています。登場人物の能力や謎について「なんじゃこりゃー」とあきれるのではなく、そういうものだと思いながら読んでいくと、意外に楽しめる作品だと思います。

 今回調べていて知ったのですが、この作品は原作者である清涼院流水の書く小説、JDCシリーズと同じ世界観を持っているらしいですね。そしてJDCシリーズはもう何冊も刊行されているらしいので、となればこの作品のラストもぐたぐだになるということは無いでしょう。どんな結末が待っているのかは想像もできないししても無駄なんでしょうが、楽しみにしています。

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