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2009/04/28

じゃじゃ馬グルーミン★UP!

Img300 ゆうきまさみ 著。週刊少年サンデーにて1994年~2000年にかけて連載、単行本全26巻完結。

 高校1年生の久世駿平は、春休みを利用しての北海道ツーリングの最中に財布を落としバイクはガス欠という事態に陥り、空腹と疲労で行き倒れていたところを、一頭の馬と一人の女の子に助けられる。翌日目を覚ました駿平は、そこが競走馬の繁殖と育成を行う牧場であり、昨日の馬の名はタケル、女の子はこの牧場主の次女、渡会ひびきという名であることを知る。そして一文無しであった駿平は、帰りの旅費を稼ぐためこの渡会牧場でアルバイトをすることになるのだが、競馬というものをまったく知らなかった彼にとって、牧場での生活は驚きととまどいの連続なのであった。

 そんな出だしの、競走馬育成ラブコメディ。レースシーンもそれなりには出てきますし、騎手や調教師もたくさん出てきますので、競馬マンガというくくりに入れても問題は無いでしょうが、メインはあくまで牧場での繁殖、育成です。ただしこの作品の真骨頂は、ラブコメ部分だと思います。作者は他にも「機動警察パトレイバー」「究極超人あ~る」「鉄腕バーディー」と代表作が多いですが、じゃじゃ馬~ほどラブコメ部分に重きが置かれている作品は他には無いと思います。まさしく王道ラブコメと言えるでしょう。そしてラブコメにはつきものなわけですが、ヒロインは当初から渡会家4姉妹の次女ひびきであることがあからさまであり、駿平に想いを寄せる三女、たづなちゃんの報われ無さっぷりは、読んでいてちょっと可哀想でした。

 作中の時間経過は約4年と、意外に短かったなー、という感じですが、少年漫画にしては珍しくヒロインの妊娠、出産まで描くという、すごい作品でもありました。最終巻の表紙なんて、妊娠中のヒロインですからね。ラブコメ部分が多いと書きましたが、競走馬育成部分がおろそかになっているわけでもなく、見事両立させた非常に面白い作品でした。久しぶりに読み返しましたが、朝までかかって全巻読破してしまいましたよ。

 作者は上でも書いたように、このじゃじゃ馬~以外はSF物が多いわけですが、またいつかこのような王道ラブコメ作品も描いてほしいなー、と思っています。

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