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2009/05/05

あした天気になあれ

Img308 ちばてつや 著。週刊少年マガジンにて1981年~92年にかけて連載、単行本全58巻完結。

 中学生、向太陽の夢は、プロゴルファーとなり全英オープンで優勝すること。今はまだ自前のゴルフクラブも持っていませんが、太陽のことを逸材と認める元プロゴルファー、竜谷の指導の元、学校とゴルフ場を往復する毎日を送っていました。そんな時、師匠の竜谷が、賭けゴルフの話を持ってきます。相手のマナーを無視した卑怯なやり方に苦戦しつつも、最終ホールを残して勝利を確定させた太陽でしたが、相手は倍チャラ(敗けたら倍払うが、勝てばチャラ)を提案。その条件で勝てばゴルフクラブが買えると計算した太陽は倍チャラを承諾、見事勝利し、自前のゴルフクラブをとうとう手に入れたのでした。

 そんな出だしの、ゴルフマンガ。以上が1巻の内容で、この後中学のゴルフ部の助っ人として大会に参加する「南関東中学生ゴルフ選手権大会編」、プロの卵の卵になるための「アシスタント研修会試験編」、プロテスト出場権を得るための「アシスタントトーナメント編」、そして「プロテスト編」と続き、プロテスト合格後も「東太平洋オープン編」「東洋マッチプレー編」、最後は夢の「全英オープン編」と延々続いていきます。連載期間は約12年、単行本も58巻と、かなりの長期連載となりましたが、ゴルフ場と対戦相手(プロになってからはキャディーも)が一定期間で入れ替わるシステムのため特別だれることもなく、最後まで非常に楽しく読める作品でした。特に最後の全英オープン編は、1巻のころから全英オープンに出場するということを太陽は言っていたので、作者の感慨もひとしおだったことでしょう。

 難を上げるとすると、この平成の時代に読むには、ちょっと絵が泥臭いことでしょうか。特に序盤は太陽の軽率で軽薄な言動と性格も手伝って、ちょっと読んでいて気持ちの良くない部分が多々ありました。一歩間違えれば、ゴルフを軽く見てると思われるくらいのレベルだったと思います。あと、あらすじでも書いてしまいましたが、いきなり賭けゴルフをやっちゃうのはダメですよね(笑) まぁそれでも、総合的には非常に痛快で面白い作品でした。

 作者の作品は、もはや国民的作品と言える「あしたのジョー」の方が、圧倒的に有名でしょう。だけどこの作品も、ジョーとはまた違った面白さがありますよ。ただ、ちょっと巻数が多いので、気軽に読むことはできないでしょうね。最近はほとんど新作を発表せず、もっぱら後進の育成や漫画文化の普及に力を注いでいるようですが、また読み切りでいいので時々作品を読んでみたいです。20年後の向太陽みたいな読み切りを描いてくれたりしないかなー。

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コメント

はじめまして、確かに序盤の向太陽はウザイですね(笑)
いらっとくるキャラクターですよね?


ちなみに、アニメ版のエッコの声優さんは、クレヨンしんちゃんのまつざか先生です。

投稿: マントルゴッド | 2016/08/02 02:46

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