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2009/05/01

看板娘はさしおさえ

Img304 鈴城芹 著。まんがタイムきららMAXにて2004年~2009年にかけて連載、単行本全4巻完結。

 早潮(さしお)質店の看板娘、小絵(さえ)は小学1年生。自前の名札を付けて今日もお店を手伝っていますが、赤地に白文字で「さしおさえ」と書かれたその名札はあらぬ誤解を生むようで、怒鳴り込んでくる人も時々います。そんなある日、店に古い衣装行李(衣服を入れる箱)が持ち込まれますが、開けてびっくりなんとその行李には、十世(とよ)という10歳の女の子の幽霊が憑いていたのです。悪意は無いし商売繁盛のご利益もあると言うし、なにより姉が欲しいと言う小絵の願いも叶うとあって、早潮家は行李ごと十世を引き取ることにします。さっそく小絵は「さしおとよ」という赤地に白文字の名札をつくり、二人仲良く名札を付けるようになりますが、偶然にもその結果、あらぬ誤解を生むことは減るようになったのです。

 そんな出だしの、質屋を舞台としたコメディ4コマ。十世ちゃんは普段は和服に割烹着姿ですが、行李に服を入れるとその服装になるという特殊能力があるため、しょっちゅうコスプレをさせられているというのもよくネタになります。早潮という苗字で家は質屋で小絵という名前はあり得ないだろうとか、小学1年生と10歳のコンビが主人公なのにアダルティーなネタが多いとか、気になる部分もあるにはありますが、総合的には十分面白いです。吹き出しの無いコマがほとんど無く、さらに8割以上のコマにふきだしが2個以上あるという、ネームの多さも特徴。もちろんそれでテンポが悪くなるということもありませんし、4コマにしては読むのに時間のかかる、読み応えがある作品になっていると思います。これは作者の他作「家族ゲーム」にも同じことが言えるので、意図してやっているというよりは、こういう描き方しかできない、と言った方が正しいのかな……? コマで行間を表現するのが当たり前になっている昨今、珍しいタイプの4コマ漫画家と言えるんじゃないでしょうか。

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