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2009/05/20

鉄腕アトム

Img322 手塚治虫 著。少年(雑誌名)にて1952年~68年にかけて連載、単行本は、写真のサンコミックス版は全21巻+別冊1巻にて完結。現在は文庫版等様々な形態で発売中。

 二足歩行ロボットがごく普通に存在し、人間と同じように学校へ行ったり仕事をしたりするようになった架空の現在。科学省長官の天馬博士は、愛する息子、飛雄を交通事故で失った悲しみから、飛雄そっくりのロボットをつくることを決意する。だが完成した飛雄は、仕草や行動は天馬博士を満足させる出来であったが、身体が成長しないというロボットとしては当たり前の、だが天馬博士にとっては致命的な欠点を持っていた。結果、飛雄はサーカスに売られてしまい、アトムという名で芸をしていたところを、偶然サーカスを見に来ていたお茶の水博士によって保護されることとなる。こうして保護者を得、教育を受けたアトムは、持ち前の正義感と10万馬力のパワーで、悪の組織やその手先のロボットから人間を守るため、戦うのであった。

 説明するなんておこがましいレベルのロボットマンガ。設定的には近未来ですが、アトムがつくられたのは作中では2003年なので、現在だったりします。ストーリーはシリーズ形式で、アトムが悪の組織やそこのロボットと戦うとか、ロボットがからんだ犯罪に巻き込まれて犯人を捕まえるとか、そういうパターンが多いです。基本的には勧善懲悪ですが、これは作者の性格からかあまり悪人っぽくない悪人が出てくることも多く、人間と照らし合わせてなかなか考えさせられる話も多いです。現在この作品を読むと、将来がアトムのような世界になるとはちょっと思えない部分も多いですが、それでもロボットマンガとしての基本の部分は今でも十分に鑑賞に耐えうるというか、問題なく面白いです。こんな作品が半世紀も昔に発表されているなんて、手塚治虫は話作りからしてもやはり天才だったんだなー、と思ってしまいます。

 アトムは掲載誌「少年」の休刊で中断されてしまった作品らしく、一応「アトムの最後」という最終回っぽい話はあるのですが、作者自身はまだまだ終わらないつもりだったと単行本にも書いてあります。今となってはもうありえませんが、仮に作品が描き続けられていたらどうなっていたのかなー、と思わずにはいられませんね。というかこうしてみると、きちんと完結してる作品って意外に少ないですよね……。

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