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2009/05/22

花やしきの住人たち

Img324 桂明日香 著。月刊少年エースにて2007年~08年にかけて連載、単行本全3巻完結。

 料理や掃除、裁縫等をついつい進んでやってしまう、ある意味女々しい貧乏高校生、桜安芸がある日家に帰ると、二人暮らしの父親が書き置きと共に失踪していた。行方を捜すため、安芸は父の父、つまり祖父のところへ話を聞きに行くが、聖花女子高等学校の理事長でもある祖父は、10年以上前に勘当した息子のことなど知らないと冷たく突き放す。住む家を失い途方に暮れる安芸だったが、なんとそこで安芸の女々しい性格を見かねた祖父から、自分の跡継ぎとして聖花女子学生寮に入寮しろと命令されてしまう。桜家の男なら、女をはべらせて当然。そう言い放つ祖父に対し、安芸は父から聞いた言葉、女というのはか弱く淑やかで思いやりがあり、はべらすものではなく守るものだ、と言い返す。だが、入寮試験で寮生に襲われ、当初手助けしてもらうものの、牛丼無料券に目がくらんだはとこの北広蓮華には裏切られ、安芸の女性像は早くも崩壊の兆しを見せ始めたのであった……。

 そんな感じの、ストーリーラブコメ。女子寮に一人入寮することになった男子生徒、というわりとお約束な設定ですが、どうやらこの設定自体は最初から活用するつもりはなかったみたいで、女の園に男が一人、というシチュエーション下のお約束展開は特にはありません。それでも当初はコメディ要素が多めだったのですが、徐々に徐々に暗く重い話になっていき、最後の方は家庭内暴力や自傷等、かなりの描写が続きます。またそれに伴い、ヒロインも天然元気な蓮華から暗く重いあやめにスイッチしていきます。あとがきマンガによれば最初から暗く重い話にしたかったみたいなので、もともとあやめがヒロインだったんでしょうけどね。どちらかと言えば天然元気な蓮華をヒロインとして、それに沿ったストーリーのラブコメの方が良かったなー、という気分です。まぁそれは作者も言っていますが、「ハニカム」を読めばいいわけですけどね。

 ラストはこれって打ち切られたのかなー、という気がする消化不良な終わり方だったのも、これまた残念でした。ハニカムはまだまだ連載中ですし、ヤングガンガンで新連載も始まっているようなので、そちらはこういう結果にならないよう、期待しています。

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