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2009/06/06

トライガン

Img335 内藤泰弘 著。月刊少年キャプテンにて1995年~97年にかけて連載、同誌休刊に伴い中断、単行本3巻まで。その後タイトルを「トライガン・マキシマム」と変え、ヤングキングアワーズにて1997年~2007年にかけて連載、単行本全14巻完結。

 星歴104年、地球から遠く離れたとある熱砂の星で、人々は墜落した移民船のロストテクノロジー、プラントに頼りながら、なんとか暮らしを成り立たせていた。無法者には賞金がかけられ、賞金首と賞金稼ぎが争うこの時代、前代未聞の600億$$の賞金をかけられた男、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの周囲には、常に賞金稼ぎが群がっている状態だった。立ち寄ったヴォルドールの町でまたしても賞金稼ぎに襲われ、続いて今度はその町の町内会決議として、町民から命を狙われることとなるヴァッシュだったが、実は本人は筋金入りの平和主義者であり、「不殺」の誓いの下、誰一人殺すことなく逃げ回り続ける。だがこの騒動は、驚くべき結末を迎える。町内会が呼び寄せたアウトロー、ネブラスカ親子をヴァッシュが退けた時点で、ベルナリデリ保険協会のメリル・ストライフとミリィ・トンプソンが現れ、こう言うのだ。連邦政府は、ヴァッシュ・ザ・スタンピードを局地的災害として扱うことを決定。地震や台風に賞金はつかないため、ヴァッシュの600億$$という賞金も、すでに失効したのだと……。

 そんな出だしの、アメコミチックなガンアクション。ここで言うアメコミチックとは、なんでも大きく派手に、というデザインや表現的な部分ですね。上記あらすじは1話のものですが、実はメインストーリーにはほとんど関係がなく、単にヴァッシュがどれだけとんでもない男なのか、というのを説明しているだけです。ヴァッシュの目的は当初から一貫しているのですが、それはなかなか公表されず、読者視点ではプラントの恐るべき秘密とそれに絡んだヴァッシュの生い立ちが徐々に語られていく、という感じです。その隠されたストーリーはかなり凄惨なものですが、ヴァッシュの性格が楽天バカという感じなので、話自体は特に暗くはならなかったのがポイント。10年以上という長期連載となり中だるみもややありましたが、きちんと完結して本当に良かった、と思える作品の一つでした。

 作者はその後、しばらく作品を発表していませんでしたが、最近になってジャンプスクエアで短期集中連載を発表。このまま同誌で新連載となるのかどうかはわかりませんが、次の作品も期待したいと思います。

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