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2009/06/22

ARMS

Img356 皆川亮二 著(原案協力・七月鏡一)。週刊少年サンデーにて1997年~2002年にかけて連載、単行本全22巻完結。

 幼少時に大怪我をし、それ以来どんな怪我もすぐに治ってしまうという右腕を持つ自称平凡な高校生、高槻涼。実はその右腕には、コードネーム「ジャバウォック」の名で呼ばれるARMS(ナノマシンの集合体)が移植されており、本人の意識に応じて、人間をはるかに超えた能力を発揮することができるのだった。同じく「ナイト」を左腕に移植された新宮隼人、「ホワイトラビット」を両足に移植された巴武士、「クイーンオブハート」を両目に移植された久留間恵らと共に、涼は捕らえられた幼なじみ、赤木カツミを救うため、ARMSを狙う謎の組織、エグリゴリに立ち向かう……!

 そんな設定の、SFバトルアクション。エグリゴリは各国政府と特殊な協力関係を結んでいる巨大軍需産業を資金源とした秘密組織、という設定のため、もう涼たちに対する攻撃の手がハンパじゃないです。CROW、チャペルの双子、クリムゾン・トライアッド、X-ARMY、レッドキャップス、等々……と、ホント次から次に襲いかかってきます。その中から、一人二人と仲間になっていくキャラが出てくるのもお約束。涼たちのARMSは当初は身体の一部だけが変形するのですが、そのうちに全身が変身するようになったりとのパワーアップもお約束。死んだと思った幼なじみが生きていて、しかもラスボスとなって帰ってくるのもお約束。そんなお約束満載のストーリーではありますが、作者の前作「スプリガン」で培った圧倒的な表現力と合わさることで、実に見事な作品と相成りました。

 ストーリーも表現も良かったですが、合い言葉となる台詞がまた良かったです。涼たちが内なるARMSから呼びかけられる台詞 「力が欲しいか? 力が欲しいのなら……くれてやる!」 この台詞は、多分生涯忘れないと思います。また、4人目のARMS、久留間恵だけは変身をせず、この台詞もずっと出なかったのですが、グランドキャニオンでの戦闘でついに出た「光(ちから)が欲しい? 光(ちから)が欲しいのなら……与えましょう……!」を読んだ時には、身体が震えたものでした。最高です。

 連載期間は5年と、意外に短かかったなー、という印象ではありますが、長期連載にするには新たな敵を出し続けなければならないわけですし、このくらいで良かったんでしょうね。ホント、面白い作品でした。

 作者はその後も数々の作品を発表しており、どれも標準以上の面白さを保っていますが、また「スプリガン」やこの「ARMS」のようなバトルアクション物が読みたいなー、と思っています。あとそのうちでいいので、またサンデーに戻ってきてくださいね(多分無理

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