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2009/07/20

ちいちゃんのおしながき

Img384 大井昌和 著。まんがライフオリジナルにて2003年連載開始、2007年にまんがくらぶオリジナルとの2誌連載に移行し、現在も連載中。単行本5巻まで以下続刊。

 小料理屋みづはを切り盛りするは、なんと若干10歳の小学生、有坂千夏。父の残してくれた店を守るため、今日も学校から帰って来るなり仕込みの準備に大忙しです。そんな娘を見守る母、三葉は、大の料理下手にしてお酒好き。料理のことは娘にまかせ、自分は注文取りに料理の上げ下げと、かいがいしく働いているつもりですが……その実体は、隠れてお酒は飲むは料理はつまみ食いするはと、千夏の悩みの種だったりします。だけど客とすぐ仲良くなり、一緒になって楽しく飲んでしまうという母の性格が、お店の売り上げに貢献しているのもまた事実。閉店時間は千夏の就寝時間なので早いですが、小料理屋みづはは今日も元気に営業中!

 そんな感じの、板前が小学生の小料理屋4コマ。料理人だった父がいつ死んだのかはわかりませんが、料理のできない母と2人暮らしの小学生がこんな料理できるわけないような……なんていうのは、言っちゃいけないお約束。その部分だけはファンタジーとして深く考えないようにしてしまえば、小学生の板前ということでネタはたくさん出てくる、問題なく面白い4コマ作品です。

 しかし、この作品には、大きな欠点が一つあります。そう、それは母親の性格です。料理ができないのはまぁ仕方がないでしょう。作中でも一応料理の勉強はしていますし(ほとんど失敗ですが)、全然やる気がないわけではありませんから。問題なのは、とにもかくにもお酒に関する自制心の無さ。アル中のような表現はありませんが、開店前だろうが開店中だろうが、とにかくお酒を我慢するということができません。そのせいで何度もちいちゃん(千夏)や常連客に迷惑をかけ、そのたびに怒られていますが、反省する様子ゼロ。そういう設定のマンガなんだと言ってしまえばそれまでですが、自分が迷惑かけていることを認識しつつ改めようという努力をしないキャラというのは、私には非常に不快です。そんなわけで、トータル的にはこの作品は問題なく面白いのですが、特定のネタの時に限り、つまらないどころか不快な作品と言わざるをえませんでした。

 作者はもともとはストーリー漫画家で、現在も4コマとストーリーマンガ両方を書いています。というかこの作品も、現在はまんがライフオリジナルとまんがくらぶオリジナルの2誌連載ですが、ライフのほうは4コマ、くらぶの方はショートストーリーという、異色の2誌連載だったりします。ちょっと他に例のない連載方式ですよね。私の中では、一番最初の連載と思われる「ひまわり幼稚園物語 あいこでしょ!」が未だに一番面白かったなー、という感じなので、そろそろそれを超える作品を期待しています。

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