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2009/07/09

変ゼミ

Img370 TAGRO 著。モーニング・ツーにて2008年より連載中、単行本2巻まで以下続刊。

 大学1年生の松隆奈々子が、あこがれている先輩の武蔵小麦が採っているからという理由での自身も採ってしまった、飯野教授率いる変態生理ゼミナール、通称変ゼミ。様々な特殊性癖持ちが集まりそれについて研究、演習をするそのゼミは、純真ノーマルな松隆にとって、変態の巣窟以外の何物でもなかった。当然所属する小麦も変態性癖持ちだったのだが、それでも彼への想いを棄てきれないまま半年が経った頃、ふとしたことで松隆は自分が変ゼミのスタイルに慣れ始めていることに気付き、愕然とするのであった……。

 そんな感じの、大学のとあるゼミを舞台としたエロコメディ。一般青年誌掲載作品ではありますが、18禁表現が頻出する作品ですので、その点はご留意ください。

 一見するとよくある「一般誌でここまでエロくしてみました」という感じの作品です。なので、当初はここで取り上げるのはやめようと思っていたのですが、ところがどっこい読めば読むほど味が出てくる(ような気がする)、不思議な魅力を持つ作品でした。その理由は、作品の基本的なスタイルに由来していると思います。曰く、この作品を表現するに適切な言葉は、「変態性癖を持つキャラが出てくる作品」ではなく、「変態性癖を学術的に研究、演習する作品」だ、と言うことです。結局の所、登場人物の大半は変態性癖を持っているのですが、収束地点がそこではないという差は大きいと思います。同じエロ本を買うにしても、読むために買ったのではなく、研究するために買った、ということですね。そしてそれを作中で意外に真面目にやっているからこそ、不思議な魅力があるのでしょう。

 作者はもともとは18禁出身だそうで、この変ゼミの元となる「変態生理ゼミナール」というタイトルの単行本も出ているそうです。ただそっちはきっと完全なる18禁で、手段と目的が変ゼミとは入れ替わってしまってるんでしょうね。いや、この変ゼミの方こそが入れ替わってるんだ、という気もしますが……。

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