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2009/07/13

戦国甲子園

Img377 桐山光侍 著。週刊少年サンデー増刊号にて1990年連載開始、91年に週刊少年サンデーに移ってリスタートし、92年完結。単行本は6巻まで、未完。

 圧倒的な強さで6年連続春夏甲子園優勝という大記録を継続中の、大阪府代表、石田高校。だがその年の甲子園決勝戦は、またに死闘と呼ぶにふさわしい試合となった。当然のように決勝へ進んだ石田高校に対するは、西東京代表、徳川高校。部員の苗字が南総里見八犬伝の登場人物たちと同じことから、徳川九犬士と呼ばれた彼らは、石田高校相手に一歩も引かない戦いを進めていた。そして0対0のまま迎えた最終回、延長18回の表の石田高校の攻撃の際、折からの豪雨で足を滑らせた徳川高校ピッチャーの球を、石田高校のバッターは見逃すことなくバックスクリーンに直撃させ、ついに均衡が破れてしまう。まだ裏の攻撃が残っている、そう思う九犬士たちだったが、なんとその時、落雷が甲子園を直撃。バックスクリーンは崩壊を始め、危険と判断した審判団は試合の中止を宣言する。こうして石田高校はまたしても甲子園優勝を決め、天にも見放された徳川高校は敗れ去ったのだった。――そんな伝説的死闘から、24年が経った。その強さは絶対的なものとなり、30年連続春夏甲子園優勝を決めた石田高校に対し、徳川高校はその後一度も甲子園に出場することなく、野球部も部員不足から廃部の危機を迎えていた。だがその年の春、徳川高校野球部に8人の新入部員が誕生する。彼らは24年前に石田高校を追いつめた徳川九犬士の、息子たちであった……!

 そんな感じの、トンデモ設定野球マンガ。秘打や魔球は出てきませんが、忍者要素はやや有り。なにより圧倒的なのは、上記の設定とその後の展開。この後徳川高校は、九犬士を一人欠きつつも西東京大会を優勝しますが、なんと同じく甲子園を決めていた石田高校が、やっても意味が無いからと甲子園を辞退。そして謎の招待状を、徳川高校に送りつける。結局徳川高校も甲子園を辞退し、関ヶ原古戦場地下にある石田甲子園にて、石田高校と対峙、24年前の1-0で石田高校リード、18回の裏徳川高校の攻撃、という状態から試合を再開する……。という感じです。なんというか、ちょっとトンデモだけど、でも熱いです。この熱さは、島本和彦「逆境ナイン」に通じるものがありますね。

 ただし残念なのは、単行本が途中で終わっちゃってるんですよねー。試合終了後、地下から生還した徳川高校野球部というシーンをなんとなく覚えているので、作品自体は完結したと思うのですが、単行本は完全に話の途中であり、恐らくあと5話くらい、単行本未収録話があると思います。どんな原因があるのかはわかりませんが、増刊から本誌に呼び寄せてリスタートまでさせたというのに、こんな喧嘩別れのような終わり方で非常に残念でした。がっかり。

 作者はその後、週刊少年ジャンプに移って「忍空」を連載。アニメ化もされ、現在はウルトラジャンプにて続編を連載中と、戦国甲子園よりもこちらの方が圧倒的に有名ですね。この勢いに併せて、いつか、集英社からでいいので、戦国甲子園完全版を出してほしいと思っています。

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コメント

この漫画単行本は途中までなんだ?!探してもないはずだ・・たしか九犬士の最後の一人は石田高校のファーストでしたよね。単行本でしか読んでなかったからずっと続きが気になっててふと検索してたどりつきました。

投稿: | 2010/08/04 11:14

 こんにちはー。そうなんですよ、最終巻が出てないはずなんですよねー。やっぱりサンデーからジャンプに移ったというのがいけなかったのでしょうか……。
 集英社でも小学館でもいいので、いつか完全版が出てくれればいいんですけどねー。

投稿: やの | 2010/08/13 00:13

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