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2009/08/10

サマーウォーズ

Img405 原作・細田守、漫画・杉基イクラ、キャラクター原案・貞本義行。ヤングエースにて2009年より連載中、単行本1巻まで以下続刊。

 決勝戦で敗れて、数学オリンピックの日本代表になり損ねた高校生、小磯健二。失意の中、普及率が携帯電話と同じくらいという全世界規模の電脳空間「OZ」のメンテナンスアルバイトを友人の佐久間と共に行っていた彼の元に、彼が密かに憧れていた先輩の篠原夏希が、突然他のアルバイトの話を持ってくる。その業務内容は、夏希と一緒に田舎に旅行をするというもの。佐久間のおせっかいによりその任を引き受けることになった健二だったが、その実体は、戦国時代から続く武家の家系である陣内家の第16代当主であり、夏希の曾祖母である陣内栄の90歳の誕生日を祝う会に付き従い、東大生で旧家の出でアメリカ留学から帰ったばかりという設定の元、夏希の婚約者のフリをする、というものであった。流されるがままに大家族に紹介され、栄からの祝福も受けてしまった健二は、一人っ子で両親も多忙な毎日を過ごしているということもあって、大家族という温かさを感じてはいたが、同時にこれは嘘なんだという疎外感も感じでいた。そんな夜、健二の携帯に「Solve me」というタイトルで本文は数字の羅列だけ、というメールが届く。てっきり何かのクイズだと思った健二は、それを解析して返信するが、翌朝彼は、電脳空間OZが何者かにハッキングされ、その容疑者が彼である、というニュースに叩き起こされる。まったく身に覚えのない健二であったが、佐久間からの連絡によると、OZの2056桁の暗号で守られているセキュリティが、昨晩破られたのだという。その2056桁の暗号とは、昨晩健二の携帯に送られてきた数字と同一の物。そう、健二は図らずも、OZのセキュリティを守る暗号を解いてしまっていたのだ……。

 そんな出だしの……これ、分類するとなんなんだろう。パニックSF? OZとは全世界規模の電脳空間で、そこを使って公共サービス等も受けられるし、ハッキングされれば現実世界での権限も奪われてしまう、という設定です。そしてそこがハッキングされ、現実世界が大混乱に陥り、それに対し陣内家の面々+健二が立ち向かう、というのがこの後のストーリーですね。現在劇場公開中のアニメ映画「サマーウォーズ」のコミカライズ作品であり、1巻でだいたい映画の半分弱くらい。結末が同じになるのかどうかは知りませんが、今までのところはほぼ映画のストーリーに準じています。映画もそうですが、このくらいまではまだ健二と夏希がメインに出張っているので、話に入り込みやすいですね。この後の2人の空気っぷりったらもう……。いやいやいや、とりあえずもう一回観にいくよ!

 この作者の作品を読むのは初めてですが、Gファンタジーやドラゴンエイジでいくつも連載をしていて、単行本も何冊も出ているそうですね。絵もうまいし漫画としてもまったく問題のないレベルですので、機会があったらオリジナル作品も読んでみたいと思います。

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