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2009/08/25

世直し伝説!! 世奈押郎

Img421 根田啓史 著。週刊少年ジャンプ2009年39号掲載読み切り。

 時は西暦20××年、全世界を襲った大不況はパソコンやケータイが滅び去った現在もなお続き、大人たちはこれ以上ないというくらいにヤケクソになっていた。子供はそんな大人たちに立ち向かえるはずもなく、ここ大不況小学校4年2組でも、漢字のテストを1問でも間違えたらワニのいる池からバケツで水を汲んできて廊下に立っていなければならないという、国語の先生の無理難題が押しつけられていた。前日に徹夜で漢字ドリルをやってきたにも関わらず、一問も同じ問題が出ないという事態に陥っていたマモルは、無理矢理空欄を埋めるもののあえなく0点。だがその時、突然クラスに3匹のワニを従えた転校生が入ってきて、もうワニの心配は無いと言う。彼の名は、世奈押郎。こんな世の中を少しでも良くしたいと思っている、一介の小学生である……!

 そんなテンションの、小学生とは思えない渋さで世直しを行う人情ギャグ。今風のシュールな部分もありますが、どちらかというとバカバカしくて笑えるタイプのマンガです。まるで世紀末救世主伝説のようなキャラを出しておきながら、やってることがマル付けをしたいがためにテストを時間前に終わらせてしまうとか、非常にバカバカしいそれらのギャグは逆にセンスが光ります。「正しさ」には「企み」が隠れているとか、3秒以内と言いながら3から数え始めるのはおかしいとか、そういった小ネタも秀逸。ただし連載として考えた場合、一番のネックは、このクオリティを継続できるかどうかでしょう。今回は14ページ+16ページの二本立てですが、ギャグマンガとしてはちょっと長めなので、10ページくらいに凝縮しての短期集中とかで腕試ししてみてもいいんじゃないでしょうか。ネタを出し続けるのが難しいタイプのギャグマンガだけに、期待しています。

 作者はえーと、2年前に赤塚賞佳作を取ったのが最初なのかな? ギャグのネタは面白いですが、長く漫画家をやろうと思ったら画力がまだまだ足りてないと思いますので、そういう意味ではまだまだ精進の時でしょう。がんばってください。

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