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2009/08/21

ふたばの教室

Img417 八神健 著。ヤングアニマルにて2006年に連載、単行本全2巻完結。

 小学生のような外見の、都立みのり小学校の新任教師、皆実双葉の目標は、自分なりのやりかたで、生徒たちに学ぶことや考えることの楽しさを教えてあげるということ。ところが、さっそく5年3組の担任を受け持つことになった双葉でしたが、その意気込みとは裏腹に、生徒たちとはどうも温度差を感じてしまいます。元気に挨拶をしたところで、生徒たちはぎこちない返事をしてくれる程度だし、チャイムが鳴って注意をしても、教室は騒がしいまま。自分の世代と比べるとはるかにドライな今の生徒たちとは、学園ドラマで見たようなぶつかりあいすら起こりません。たった一週間で自信を失いかけていた双葉でしたが、そんなとき、現みのり小学校の校長であり、双葉が小学5年生だったときの担任でもある大芝に呼び出され、生徒たちの顔は見えておるかね? と助言を受けます。その言葉であることに気付かされた双葉は、まずは1時間生徒たちを好きに騒がせ、それを観察して一人ひとりの特徴を見付け、そこから取っかかりを掴もうとしますが……。

 そんな出だしの、学園ドラマ。上記あらすじが学級崩壊編、解決後に今度はPTA対立編と、学校におけるネガティブな問題を前面にもってくるという覚悟完了っぷりは、こんなにうまくいくわけないというツッコミも入るでしょうが、学園物としては王道ですし、それなりに読ませるものでした。ところが2巻になると、今度は一転して恋愛や下着をテーマとした話が続くという、まるでやぶうち優「ないしょのつぼみ」のような展開。それはそれで面白かったのですが、正直1巻と2巻の印象はだいぶ違うため、どちらかに集中してやっていた方が良かったんじゃないかなー、と思わずにはいられませんでした。個人的には1巻の内容はもっとライトに扱い、当初からポップな内容の方が良かったんじゃないかと思っています。

 作者の代表作といえば……うーん、週刊少年ジャンプで連載していた「密リターンズ」、もしくは週刊少年チャンピオンで連載していた「ななか6/17」になるのでしょうが、チャンピオンREDで連載していた「どきどき魔女神判」シリーズのはっちゃっけっぷりも実は捨てがたかったりします。ただなんだかんだ言って、私が一番好きなのは、このふたばの教室かもしれません。多分、設定やキャラが好きなんでしょうね。上でも書いた通り、これが最初からポップな内容だったら、もっともっと面白かったと思うのになー。

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