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2009/08/02

明治百機八匣譚 DENGI

Img397 芝田優作 著。週刊少年ジャンプ今週号(2009年35号)掲載読み切り。

 安永8年(1780年)、無実の罪で江戸城地下に投獄されていた平賀源内は、助手の電次の力によって助け出される。だがアトリエに戻ってみると、源内がつくった百八つの傑作発明品、「百機八匣」が盗まれてしまっていた。それ以来、電次は平賀源内の頭脳を転送した機匣乃獣三(ナンバー13)機巧犬型(オートドッグ)と共に、百機八匣を取り戻す旅を続けているのだった。ある時電次と源内は、元源内の助手であった烏間紺平を訪ねてとある町へやってきたが、ちょうどその頃、町では建物を丸ごと切断してしまうという奇怪な事件が起こっていた。電次と源内は、盗まれた百機八匣が関係しているのではないかと疑うが……。

 発明バトル。舞台が明治15年なのですが、西暦に治すと1882年。源内が助け出されてから(史実では獄死してから)、102年経ってることになります。そして、作中に出てくる烏間紺平の娘、雛子は、子供の頃に人間姿の源内に会っているそうです。というか紺平も1年前に死んだばかりだそうですし、電次にしても、源内を助け出した電次と今の電次は同一人物のようです。というわけで、時代設定がまったくもってわかりません。100年間違えたという説明が一番しっくりきそうです。

 とまぁいきなり時代設定へのツッコミが入りますが、ネタとしては108個の発明品を巡ってのバトルという、少年漫画の王道といえる作品でしょう。連載化しやすいネタでもありますし、そういう意味での完成度は高いですが、難を言えば主人公の魅力が今一歩に感じました。実際に動いたり戦ったりするのは電次ですが、キャラとしては犬になってしまった平賀源内の方が魅力的なんですよね。いっそ平賀源内を主人公にしてしまえば良かったんじゃ? という気もします。どちらにせよ、連載化の際にはもうちょっと主人公を魅力的にしないと苦しいんじゃないでしょうか。あともう少し、画が見やすくなるといいなー、とは思いますが、その辺は、書き慣れていけば良くなっていく部分でしょう。

 作者の経歴は、今年の赤マルに掲載されたのがデビューなのかな? どこかが飛び抜けてすごいという感じではありませんが、総合的な力は高いと思いますので、今後も期待しています。

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