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2009/08/23

動物のお医者さん

Img419 佐々木倫子 著。花とゆめにて1987年~93年にかけて連載、単行本全12巻完結。

 高校3年生の西根公輝、通称ハムテルは、近道だからという理由でH大学構内を通過していたところ、ふとしたことから獣医学部の漆原教授に「キミは将来獣医になる」という言葉とともに、一匹のシベリアンハスキーの子供を押しつけられる。チョビと名付けられ西根家の一員となったその犬だったが、ある時血便をしてしまい、ハムテルがH大学付属家畜病院へ連れて行くと、そこで待っていたのはなんと病院長でもあった漆原教授。すったもんだの挙げ句かろうじて治療はしてもらったが、ハムテルは獣医に対し感動するどころか、自分で治した方が早いし確実だし安上がりだと考えてしまう始末。こうして心ならずも、ハムテルはH大学に合格したならば、その後は獣医学部へ進もうと決心するのであった……。

 そんな出だしの、大学の獣医学部の日常をコメディータッチで描いた作品。古めの作品ではありますが、知名度はかなり高いでしょう。上記あらすじは第3話までで、ハムテルがこの後獣医学部に入ってからが本編と言えると思いますが、やってることは別に変わりません。ネタとしては動物におけるあるあるネタが多く、舞台が獣医学部である以上専門的なネタも多いわけですが、私のような素人でも置いてきぼりになるようなネタはほとんど無く、終始楽しく読める作品でした。作品内で人と動物間の言葉は通じないわけですが、動物の心情はふきだし外で表現されており、その部分もやけに人間くさく、読んでいて楽しかったです。今回改めて読み直してみましたが、やっぱり面白いですね。ただ、大ゴマが少なくネームも多いため、読むのに時間がかかる点には注意しておいたほうがいいと思います。全12巻で、軽く半日つぶれました。じっくり読む系の作品だということですね。

 作者はこれまではずっと白泉社で仕事をしていましたが、この後小学館へうつり、「おたんこナース」「Heaben?」などを連載、完結済み。現在はビッグコミックスピリッツにて、地方テレビ局を舞台とした「チャンネルはそのまま!」を連載中。同じ一ツ橋グループとはいえ、集英社寄りの白泉社から小学館に移ったというのは、なぜだったんでしょうね。しかもその後白泉社ではまったく描いていないようですし、ちょっと気になってしまいます。まーでも、こうやって裏情報が気になるというのは、野暮ってものなのかなー。

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