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2009/08/17

みどりのマキバオー

Img412 つの丸 著。週刊少年ジャンプにて1994年~98年にかけて連載、単行本全16巻完結。現在は続編(主人公は入れ替え)の「たいようのマキバオー」を週刊プレイボーイにて2007年より連載中。

 借金に苦しむ北海道鵡川みどり牧場の逆転の秘策は、同牧場所属の桜花賞馬ミドリコの子供が、もうすぐ産まれるということ。だが難産の挙げ句に生まれてきたのは、外見は馬というよりむしろ豚、性格も臆病でいつまで経っても母離れができないという、とても競走馬になんてなれそうもない白毛の牡馬であった。だが母ミドリコとの別れ、ネズミのチュウ兵衛との出会いを経て、競走馬として覚醒。体格は相変わらずサラブレッドとは思えないほど小柄ではあったが、山本菅助という騎手も得て、ついにはミドリマキバオーという名前でデビューを果たす。当初は白い珍獣とそのインパクトだけでもてはやされたマキバオーだったが、新馬戦、函館3歳ステークス(GⅢ)、京成杯3歳ステークス(GⅢ)とまさかの3連勝。一躍クラッシックへと名乗りを上げるが、そこに立ちはだかるは、マキバオーにとっても母ミドリコにとっても因縁の相手である、黒い殺し屋、カスケードであった……。

 競走馬を主人公とした、競馬マンガ。作中では馬も鼠も人も全部言葉が通じており、その部分ではファンタジーですが、逆に人と馬と鼠を同格としたヒューマン(馬だけど)ドラマ、と捉えることもできます。実際ストーリーは表向きはギャグですが、その内容はかなり熱いヒューマンドラマであり、日本ダービー決着の回は涙無くしては語れません。ただ惜しむらくは、その後の蛇足さ加減。当時のジャンプじゃ難しい等色々事情もあったのでしょうが、やはりダービーで終わりというプロットのもと、話をつくってほしかったです。というか実は、私は日本ダービー終了の8巻までしか持っていません……。

 作者はその後、ジャンプでいくつか連載を持ちましたが、どれも鳴かず飛ばず。サバイビーとか好きだったんですが、ちょっと対象年齢が低かったんですかねー。その後プレイボーイに移り、現在は続編「たいようのマキバオー」を連載中。ミドリマキバオーの妹の子、ヒノデマキバオーを主人公としたマンガとのことですが、みどりのマキバオーを超えるのは無理だろうと思っているせいもあって、ちょっと手を出していませんでした。だけどやっぱりこの作品も面白いし、次の機会には読んでみたいと思います。

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