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2009/08/14

帯をギュッとね!

Img409 河合克敏 著。週刊少年サンデーにて1988年~95年にかけて連載、単行本全30巻完結。

 事故にあって自転車は大破したものの、自身は無傷だったという抜群の運動神経を持つ中学生、粉川巧。彼はギリギリ間に合った柔道の昇段試験で、偶然にも伝説と呼ばれる技「山嵐」での一本勝ちを収めてしまう。続く試合には負けてしまうが、午後の試合では見事5人抜きの「抜群」を決めて初段を取得。その時は5人いた、中学生で抜群での初段取得者の中に名を連ねることとなる。そして半年後、巧と、巧の友人で同じく抜群で初段を取得していた杉清修は、地元ということで浜名湖高校へ進学するが、そこには半年前の試験で抜群にて初段を取った残りの3人、斉藤浩二、宮崎茂、三溝幸宏の姿があった。そこに巧の彼女である近藤保奈美と、その親友の海老塚桜子を加えた7人は、それぞれの思惑を胸に柔道場へ向かうが、そこで彼らは、この学校には柔道部が無いという事実を知るのであった……。

 天才系柔道マンガ。以上が第3話までのあらすじで、普通ならここで部員集めが始まるところですが、すでに5人そろってるので部もすぐできますし、あらすじのヒキとしてはイマイチですね。まぁ今作での柔道部が無いという設定は、イコール先輩がいないということの方が重要なのであり、話作りをしやすくするための手だったのでしょう。そしてその後の内容はと言えば、もう面白いの一言。絵は正直いつまでたってもこなれてこない感じでしたが、それでも一番重要な試合シーンのスピード感、臨場感はありましたし、ストーリーの面白さを加味すれば、問題ないレベルと言えるでしょう。褒めてないように見えますが褒めてますよ? 今でも基本的な印象は変わっていませんが、デッサンがおかしく見えることは無くなりましたしね(だから褒めてますってば

 柔道マンガと言えば、国民的作品にもなってしまった「YAWARA!」があり、連載期間も1986年~93年と帯ギュより2年早く始まって2年早く終わったという先駆者なわけですが、内容的には私は全然劣っているとは思っていません。差が付く部分があるとすれば、掲載誌が青年誌と少年誌だったという違いと、主人公の性別の違いだったのでしょうが……実はそれが、一番大きな問題だったのかもしれませんね。個人的にはアニメ化されても全然おかしくないと思っていましたが、その夢は次作「モンキーターン」にて果たされましたし、さらに現在連載中の「とめはねっ」はNHKにて2010年に実写ドラマ化決定と、まったくもって見事なものです。もっと売れて欲しいと思っていた漫画家が売れるのって、ホント嬉しいですねー。まぁ、めったにあることじゃ無いんですが……。

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