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2009/09/28

ヴィンランド・サガ

Img456 幸村誠 著。週刊少年マガジンにて2005年連載開始、同年掲載誌を月刊アフタヌーンに移し、現在も連載中。単行本はマガジン版が2巻まで、画像のアフタヌーン版(マガジン版の内容を含む)が8巻まで以下続刊。

 はるか北方、凍てつく海の彼方より、戦乱の黒雲をしたがえて彼らは来る。11世紀初め、北ヨーロッパの沿岸部を中心に、戦い、奪うことを生業とする者共がいた。その中の一軍団に所属するまだ十代の少年、トルフィンの願いは、軍の首領、アシェラッドに一騎打ちで勝利し、命を奪うこと。理由は父、トールズの仇討ち。その話は、いまから10年前、まだトルフィンとトールズが、アイスランド島の雪に埋もれた寒村で暮らしていた頃に遡る――。

 そんな出だしの、いわゆるヴァイキングをテーマとしたヒロイックファンタジー。基本的には史実に沿った作品であるため、単に歴史物と言ってもいいかもしれません。タイトルのヴィンランドとは北米東岸の事ですが、これは11世紀初頭にグリーンランドのヴァイキングが北米に植民を果たしていた、という歴史的真実を今後扱っていく、ということに繋がっていくのだと思います。しかしながら作中では、争いも飢えもない理想の大地としてヴィンランドという名前は出てくるものの、そこを目指す、という話にはまだまだなっておらず、あらすじの過去編が終わったあとは現代編へ戻り、デーン人によるイングランド侵攻がようやく8巻で終わったところです。ところがなんと、そのイングランド侵攻編最終話のサブタイトルが、「END OF THE PROLOGUE」 ついに、主題であるヴィンランドへの物語が始まる、という感じなのでしょうか。緻密な絵柄と綿密な展開、残忍ではあるがストイックでもある戦闘、殺戮シーン等、これまでも本当に面白い作品でしたが、今後も大いに期待です。

 アニメ化もされた前作にして代表作「プラネテス」と比べると、こちらのほうが圧倒的にストーリー色が濃いため、どうしても展開が遅いという印象は否めないとは思います。今回改めて読み直してみたら、イングランド侵攻編は3巻からでしたからね、ちょっとびっくりです。まぁだからと言って間延びしているわけではないですし、8巻で一区切りしてここから折り返していくのかなー、なんて想像もできるので、このペースで全然かまわないと思いますけどね。

 ただ、この8巻に、ひとつだけ不満点があります。それは、おそらく作者にはなんの非もないであろう、単行本のオビ。なんでオビに、主要人物の死亡情報が書いてあるのさ……。雑誌で読んでない人はお呼びじゃないってことですかそうですか。というか雑誌買えってことですね、しょんぼり。

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