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2009/09/01

メタリカメタルカ

Img428 水野輝昭 著。週刊少年ジャンプ2009年40号掲載読み切り。

 レアメタル、それは希少価値が高く、特別な性質を持つ金属の総称。そして危険を顧みずにそれらを探し求めたり、加工したりする者たちのことを、この世界では鋼探索士(ミネア)と呼んだ。中央金工都市メタルシティにある金属管理協会員であり、元C級鋼探索士でもあるシノの仕事は、そんなレアメタルの流通状況をチェックしたり、流通量の少ないレアメタルの採掘を鋼探索士に依頼したりすること。その日もいつものように仕事をしていたシノだったが、そんな彼女の前に、級付きの鋼探索士になるためにこの街にやってきたのだという、ルカという少年が現れる。シノはとりあえずルカを協会本部へ連れて行くが、この仕事は危険なものであり、子供にできるようなものではない、と会長は渋い顔。ところが、なんとルカが消えた英雄と呼ばれるSS級鋼探索士、バルクの息子であることがわかり、状況は一変。まずはE級鋼探索士になるため、ルカはテストとして、C級危険区ヴォルカノ山地に、レアメタル、ジュエライト鋼を取りに行くことになる。そしてシノは、そのお目付役兼保護者として、ルカに同行する羽目になってしまうが……。

 そんな出だしの、アドベンチャーバトル。ルカは実は鋼探索士のルーツであるメタリカの一族の末裔であり、触れることで金属を流動化させ、自在に形を作り替えることができる、という能力を持っています。起承転結もしっかりしてるし、わかりやすい悪役も出てくる、見栄えのいいドラゴンも出てくる、ピンチの回避方法もなるほどと思える、さらに長期的な目標として、父を見付け、超金属を探す、というものもあり、正直今回の金未来杯の中では、読み切りとしても連載前提作品としてもピカイチの出来だと思いました。抜群に面白いというわけではありませんが、完成度は非常に高いと思います。

 問題点を探すとすると、まずはキャラの顔というか目。どのキャラもアップになると目の下にくまがあるように見えるというのは問題だと思います。また4ページ目のヒロイン、シノの3段ぶち抜き、腰が太すぎてバランスがおかしいですよね。足も長すぎますし。それからこれは重箱の隅ですが、ジュエライト鋼が時価300万バールなのはいいのですが、冒頭でグリア鋼の価格とか出しておくべきだったんじゃないでしょうか。300万バールがどれだけすごいのかイマイチわかりません。それとこれは問題点というか要望ですが、チタンとかタングステンとか、実在の金属は可能な限り出さない方が良かったんじゃないでしょうか。硬さの対比のためにダイヤとかはまだいいとは思うのですけどね。他にも、やけにトリコっぽいとか、モンスターハンターの影響受けてる? とか、ツッコミ所もありますが、そのあたりはまぁいいとしましょう。

 近未来杯で1番になったところで掲載が決まるわけではないはずですが、今作は十分連載としてやっていけるポテンシャルを持った作品だと思います。次回が首尾よく連載か、もしくはまた読み切りかはわかりませんが、とりあえず名前は覚えておきますので、がんばってください。

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