« でじこのチャンピオンカップ劇場 | トップページ | アオソラ »

2009/09/10

うる星やつら

Img437 高橋留美子 著。週刊少年サンデーにて1978年~87年にかけて連載、単行本全34巻完結。画像はワイド版全15巻。

 まれにみる受難の星を背負った浮気性の高校生、諸星あたるが、同級生の三宅しのぶにはふられ、旅の僧、錯乱坊(チェリー)には死相が見えると言われつつ、家の近くまで帰ってくると、そこには何故か新聞記者や野次馬の人だかりができていて、家の中にはなんと巨大な鬼が待ちかまえていた。なんでも鬼は宇宙人であり、ランダムで選んだ地球人と勝負をして、地球人が敗けたら地球を侵略するのだという。自分が地球人代表として選ばれたと知り、断固拒否しようとするあたるだったが、勝負の内容が相手の角を触れば勝利の鬼ごっこであり、捕まえる相手がビキニ姿の可愛い女の子だと知ったことで、合法的に抱きつけると考えたあたるは挑戦を受諾。ところがその女の子、ラムは空高く跳ねるように飛んで逃げてしまうため、あたるは一向に捕まえることができず、無駄に日々は過ぎていってしまう。そして迎えた全10日のうちの9日目も無為に終わり、心が折れかけていたあたるだったが、その夜発せられたしのぶの「勝ったら結婚してあげる」という言葉に一念発起。翌日の最終日、あたるは前々日に奪っていたラムのブラジャーを囮にラムを捕まえ、見事角に触ることに成功。こうして未曾有の侵略戦争は、地球側の勝利で終わりを告げたのであった……。ところが、あたるが「これでやっと結婚できるのだー!」と叫びながら自分を抱きしめていたため、プロポーズされたと思いこんだラムは結婚を受諾。しのぶはまた浮気されたと思いこんで発言も撤回してしまい、諸星あたるの受難の星は、一向に収まる気配を見せないのであった……。

 解説するのも烏滸がましいような、言わずと知れた超有名ドタバタギャグ。高橋留美子の出世作にして代表作の一つであり、その中でも一番ストーリー色が薄く、ギャグの濃い話であると言えるでしょう。基本は一話完結ギャグであり、ほぼすべての話にあたるとラムが出てくる以外は、もうなんでもあり。数々の個性的なキャラクターたちが縦横無尽にかけずり回るその様は、まさしく極上のスラップスティックコメディーであると言えるでしょう。中盤以降はストーリー色が若干濃くなっていきましたが、最後まで基本スタイルは変わることなく、迎えた第1話ありきの最終章「ボーイ・ミーツ・ガール」編は、感慨深いという意味も含めて、涙無くしては読めませんでした。いつまでも続けられる物語の終わり方としても、最高の物だったと思います。こんな作品が読めて、幸せでした。

 作者は現在も同誌にて、「境界のRINNE」という霊能ラブコメを連載中。さらには昨年完結した「犬夜叉」のアニメ完結編もこの秋より放映開始と、未だ衰える様子を見せません。この調子でまだまだずっと、サンデー誌上で活躍してくれることを期待しています。

|

« でじこのチャンピオンカップ劇場 | トップページ | アオソラ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« でじこのチャンピオンカップ劇場 | トップページ | アオソラ »