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2009/10/23

ミステルの住人

Img477 島田ひろかず 著。月刊コミックNORAにて1993年~95年にかけて連載、単行本全3巻完結。現在は同人誌にて「ミステルの人々」を不定期刊行中。

 長らく離れて暮らしていた父が戻ってくると聞き、寄宿舎生活を続けていたティア・ランズが喜んで駅まで迎えに行くと、電車から降りてきたのは父ではなく、初めて会う兄のウェルスだった。彼からこの町にも持ち家があると聞き、ティアはルームメイトのジュディを巻き込んで、兄と共に幽霊屋敷として有名だったその家に住むことになりますが……。ところが屋敷内を探索中に、ジュディは気付いてしまいます。それは、ウェルスとうり二つの肖像画がたくさん残されており、古い物は300年以上前のものだということ。そう、実はすべての画はウェルス本人のものであり、彼は16世紀から生きている不老者であり、さらにウェルスはティアの兄ではなく、本当は父だったのでした……。

 そんな感じの、現代の英国を舞台としたホームコメディー。設定は上記のようにミステリアスかつ人間関係も複雑であり、オカルトめいた部分が多々ありますが、ストーリーでの比重は少なめ。と言っても、なぜウェルスが不老者なのかを筆頭とする数々の謎は小出しにされていく感じで、まったく関係してこないというわけではありません。秘密を解き明かしていくのが本筋というわけではなく、あくまでティアとウェルス、ジュディたちの日常を描くのが本筋、という感じですね。単行本コメントを読むと2巻で終了のところを3巻まで伸ばしてもらった等描いてあり、人気はイマイチだったのかもしれませんが、私は非常に好きな作品でした。

 そして現在、本作は「ミステルの人々」と名前を変えて、同人誌にて不定期に刊行されていたりします。時系列はバラバラになっているためミステルの短編集、という感じですが、どんな形であれ続きが読めるというのは、もう幸せの一言に尽きますね。もちろん、同人誌ではなく商業誌でやれるのが一番なんだとは思いますが、もうミステルは同人誌で23号まで出ていますし、このままでいいんじゃないか、なんて思っています。(そして調べてみたら、途中巻が3冊ほど見あたらない。欠かさず買ってるつもりだったんだけどな~)

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