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2009/10/22

水色時代

04 やぶうち優 著。ちゃおにて1991年~94年にかけて連載、単行本全7巻完結。

 小学6年生の河合優子の朝は、近所の低学年の子供たちを引き連れての集団登校から始まります。最高学年ということで、小学校では一番の大人。そう思う優子でしたが、中学生の人たちを見ると、まだまだ自分は子供だなー、と気後れしてしまうのもまた事実。さらにはその頃クラスの女子の間でささやかれる、生理や初ブラに関する話題も悩みの種。幼馴染の長沼博士との仲を揶揄されるのもこまりものですが、恋というものに対する漠然としたあこがれも、最近持つようになってきました。もう子供じゃない、でもまだ青春ってわけでもない。そんないわば白から青になる途中の「水色」の時代を、優子は今、生きているのです――。

 そんな感じの、優子の小学6年生~中学3年生までを描いた、学園青春ストーリー。いや、それだとタイトルに偽りありになってしまうので、学園思春期ストーリー、とかかな。主に恋愛絡みの話が多いですが、女同士の友情ネタや、学校生活のイベントネタもフツーにあります。優子の年相応の言動や悩みが非常にほほえましい作品ですが、当時はおそらく、同世代からの支持が圧倒的だったんでしょうね。昔の作品だけあって設定や絵柄に古臭さはありますが、今読んでも十分面白いです。最終回の、「それが青春のはじまり――。それが、水色時代のおわり――」というフレーズも、本当に見事でした。

 この作品には、「新水色時代」という続編もあるのですが、続編と言いつつ高校生編ではなく、学年は中学1年生から開始だったりします。というのも、新は優子が大人になってから書いた自伝的小説をマンガ化した作品、という扱いだそうで、アニメ化に伴い行った連載だったらしいですが、リスタート版とは言わずに上記のような設定にするとは、なかなかうまかったですね。

 そして今回調べていて知ったのですが、なんと短大生になった優子を主人公とした読みきり作品があるとのこと。文庫版のみに収録されているそうで、これはもう買わざるをえませんね。

 作者は現在も、精力的に作品を発表中。最近だとやはり、小学館の小学5年生に掲載されている「ないしょのつぼみ」が色々な意味で有名ですね。しかしこれ、内容はあきらかに女子向けなんですが、掲載誌は重ねて言いますが小学5年生。あれ、最近の学年誌の読者層って、女子の方が圧倒的に多かったりするのかな……?

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