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2009/10/11

いきばた主夫ランブル

Img470 星里もちる 著。ヤングキャプテンにて1988年連載開始、同誌休刊後月刊少年キャプテンに移り、1989年完結。単行本全1巻。

 会社は倒産し、社長は金を持って逃げてしまった。メカが得意なアニメーターの工藤直人は、泊まり込みの仕事中にそう言われてしまう。幸いにも同棲している新人少女漫画家、信崎千秋の収入で当面の生活費はなんとかなりそうだったが、部屋は汚れ放題で食事も満足に取っていないという彼女のために、直人はとりあえず部屋を片づけ、ヤキソバをつくろうとする。だがニンジンの皮は剥かない、麺は湯通ししないというやり方を、知り合ったばかりの隣室の高桐に見咎められるのだが、直人は彼の手際いい家事のこなし方よりも、彼が誇りを持って専業主夫をこなしている、という生き方の方に衝撃を受けるのだった。やがて直人は、忙しい千秋の代わりに炊事洗濯をこなしていくうちに、自身が家事好きだということに気づきはじめるが、女に働かせて自分は専業主夫をやるという関係が、プライドと世間体も邪魔をして、どうしても認められないでいた……。

 そんな出だしの、ホームコメディ。発表されたのがもう20年も前なので、設定に関しては古くささは否めませんが、昔のマンガだと思いながら読む分には文句なく面白い作品です。ストーリーは上記あらすじ通りに、直人が悩みながらも主夫業を続けていく、という感じで、それ以上でも以下でもありませんが、ラストの締め方も満足がいくレベル。掲載誌が休刊ということで連載継続もきっと大変だったんでしょうが、きちんと完結してよかったと思える、良い作品でした。

 作者と言えばおそらく代表作は、出世作でもあるビッグコミックスピリッツ連載の「りびんぐゲーム」だとは思いますが、それ以前に描かれた徳間書店での作品が、どれもこれも本当に面白いんですよねー。漫画の山の中から発掘するのが大変なのですが、見つかったらそれらの感想も書きたいなー、と思っています。

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