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2009/11/03

トリフィルファンタジア

Img488 夜麻みゆき 著。月刊Gファンタジーにて2008年~09年にかけて連載、単行本全2巻完結。

 砂の海サンドマリンに囲まれた、オアシスの国オンファス。そこは人を疑うことを知らないような人たちが住む街で、しょっちゅう不思議なことが起こります。その街の片隅にある猫の居眠り通りで、トリフィルという名の小さなパン屋さんを営んでいるのは、ルナとルチルの姉妹とジェイドという居候。仲良く暮らす三人の元にも、遠くの街にいるルナとルチルの両親から不思議な香料が届いたり、水のお祭りという傘とタライが売れる祭事があったり、目隠しの塔という見たものに不幸をもたらす塔に夢の中で行ってしまったりといった、不思議な事が起こるのでした……。

 そんな感じの、ややメルヘンチックな異世界ファンタジー。ルナとルチル、ジェイドが主人公なのは間違いないですが、明確なストーリーがあるわけではない、オンファスの街で起こる様々な出来事を綴った物語集、という感じの作品です。コマ割りや表現方法などが非常に実験的で、面白いんですがちょっと同人臭さを感じでしまうのが玉に瑕。キャラクターの描き方なども頭身が低く線が少なくと、それを助長してしまっています。これが狙ってやっているのかどうかはちょっとわかりませんが、ただこの辺りはあくまで見た目の問題であり、内容自体はバッドエンドの無い心温まる物語集ということで、楽しく読むことができました。2巻最終話だけが若干毛色が違いましたが、最終話としてならこれも良かったですね。

 現在は次回作構想中と言うところなんでしょうが、次は一本大きな筋の通った、同じ異世界ファンタジーとかを読んでみたいなー、なんて思っています。

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