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2009/11/14

ヒミツの保健室

Img499 山東ユカ 著。ヤングキングアワーズにて2001年~07年にかけて連載、単行本全5巻完結。

「この世にあるモノは、プライベートだろーが人生だろーが、おおよそ全てお金で買えるのよ」 露出の多い派手な服の上に白衣を羽織り、満面の笑みで黒いことを平気で言う彼女の名は、香椎あやめ。美少年(と美少女)とお金が大好きであると公言し、自らの欲望の為なら職権乱用も厭わないという、聖九州学園の保険医である……。今日も香椎は保健室にて、怪我人に適当な治療をしたり、冷蔵庫からビールを取り出して飲んだり、可愛くて真面目なおかっぱ保健委員長、佐々木絵真をからかったりしながら、ある意味天真爛漫な一日を送っているのです。

 そんな感じの、一般的なイメージとはかけ離れた保険医を主人公とした、学園コメディー4コマ。主人公である香椎先生は、自らを飾ることなく欲望に忠実で常にはっきりしているという、腹黒いんだけどある意味竹を割ったような憎めない性格なので、保険医としてはちょっとアレですが、コメディー作品としては面白く成り立っています。また佐々木ちゃんを筆頭とするサブキャラたちが非常に良く、香椎先生が出てこなくてもコメディー作品として十分に面白いのもポイント。もちろん香椎先生あってこそなわけですが、作品の幅という面ではそれは素晴らしい強みでしょう。佐々木ちゃんの世界遺産登録ネタはちょっとやりすぎかなーとは思いましたが、それでも全体を通してみれば、非常に面白い作品でした。

 作者は現在も、複数の雑誌で4コマ作品を連載中。どれも平均以上には面白いのですが、個人的にはこの作品を超えるものは出ていないなー、という感じです。この作品にあって他の作品に無いものと言えば、主人公の腹黒さじゃないかと思うんですよね。なので、またこういう腹黒いんだけど天然という感じのキャラを主人公とした作品を読んでみたいなー、と思っています。

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