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2009/11/22

鋼の錬金術師

Img507 荒川弘 著。月刊少年ガンガンにて2001年より連載中、単行本23巻まで以下続刊。

 アメストリス国の国家錬金術師、エドワード・エルリックとその弟のアルフォンス・エルリックは、旅の途中に立ち寄った街で、奇跡の業を扱うコーネロ教主という男に出会う。だが街の人々が陶酔するその奇跡の業とやらは、兄弟から見れば単なる錬金術に他ならなかった。何かを得ようとするなら同等の代価が必要という、錬金術の等価交換の法則を無視したコーネロの錬金術に対し、兄弟はそこに彼らの探し求める幻の術法増幅機、賢者の石が絡んでいるのではないかと考え、手に入れようとする。それがあれば、4年前に人体錬成をしようとして失ったエドの手足と、アルの肉体を取り戻せると信じて……。

 そんな出だしの、錬金術による生命の錬成を扱ったバトルファンタジー。タイトルはエドの国家錬金術師としての二つ名ですが、その由来は、エドの右腕と左足が義手、義足であるということから。さらに弟のアルは常に全身鎧姿なわけなんですが、実は肉体は無く、魂だけが鎧に宿ってる状態です。そうなってしまった理由もちゃんとあり、二人は元の身体に戻るために旅を続けているわけですが、そこに彼らが所属する国家、アメストリスの企てる陰謀がからんできて、否応なしにそれに巻き込まれていく……という感じのストーリーとなっています。月刊誌にて連載8年目、単行本は23巻とかなりの長期連載となっていますが、それも納得できるくらいの面白い作品であり、今回読み直してみたら、やっぱり面白いなー、と改めて思いました。

 私が特にすごいと思うのは、ストーリー構築ですね。この手の長期連載では、最初は独立した話をいくつかやって、その後調整しつつ長期連載用の話に移っていく、というのが当然のパターンだとは思いますが、この作品は正直最初から最後を見据えている印象を受けます。第2話のラストに出てくた敵が最終的な敵組織の一員であるとかが、良い例ですね(第2話は実質第1話の後編なので、最初からと言っていいでしょう)。ただまぁ、そうは言ってもそれは私がそう思っているだけで、もしかしたら当初の構想と今の展開とでは違っているのかもしれませんが、少なくともそれを感じさせないというのは、それはそれでたいしたものだということにしておいてください(気弱) 現在は来るべきラストへ向かって収束中という感じだとは思いますが、おそらくもう青写真どころか細部までできていることでしょうし、最後まで楽しみに読み続けたいと思います。

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