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2009/11/17

話の話

Img502 ふくやまけいこ 著。月刊コミックラッシュにて2008年~09年にかけて断続掲載、単行本全1巻完結。

 メニスカス大陸メンブラン町に住むシリカ・セレンは、学校卒業と同時に家を出る必要に迫られたため、友人クロッカスの勧めもあって、「ハーリング・ホッパー」という事実を元にした謎解き旅行記の足跡を追う旅に出ることにする。大陸中でバカ売れしたおかげで、「ハーリング・ホッパー」の舞台となる場所はどこも観光地化されていたが、それでもシリカはそれらの場所を順番に訪れ、お金が無くなったらその町で働くということを繰り返しながら、楽しく旅を進めていた。そして旅の間に得た知識で、「ハーリング・ホッパー」の作者ですら解くことのできなかった「花の降るモアレ教会の謎」を見事に解いたシリカだったが、故郷の町に戻った時、自分がどれだけ世間から取り残された存在なのかということを思い知らされ、今後どうやって生活していけばいいのかと途方に暮れてしまう。だがそこでシリカは、クロッカスから一冊の本を渡される。それは、シリカがクロッカスに充てて書いた手紙の、旅行記の部分だけをまとめた一冊の本、シリカ旅行記であった……。

 そんな出だしの、冒険ファンタジー。上記は第1話のあらすじで、この後シリカは本格的な旅行記作家となり、様々な謎に挑むようになっていく、という感じです。個人的には第3話、ウミガメの話がお気に入り。世界設定も物理法則もオリジナルの物語だと、鮮やかな結末、というのは意外に難しいと思うのですが、このウミガメの話のラストは心地よい、すがすがしいものでした。ところが一応最終話となる第6話の結末が、私としてはちょっとお粗末に感じました。正直、これが最終話というのは淋しいなぁ、と言う感じです。全6話というボリュームも、ちょっと少ないですよね。もっともっと世界は広げられるだろうし、もっともっと最終話に適した話だって出来たであろうだけに、残念です。今風の作品とはちょっと言いづらい部分もありますので、もしかしたらここまでしか描かせてもらえなかった、とかだったりするのかなー。

 作者の他作ですが、「ひなぎく純真女学院」という4コマ作品がありまして、すでにレビュー済みのつもりだったのですが……無いようなので、今年中にはレビューしたいと思います(汗) うーん、おかしいなー?

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